パパママも学べる! 昔話が教える「子どもにとって大切な教訓」とは?

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昔も今もあるイソップ童話、グリム童話、アンデルセン童話、日本の昔話など。これらには、人として生きていく上で、子どもに伝えたい大切な教訓が隠されています。

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子どもに絵本の読み聞かせをしているママは多いですが、是非、これらも読み聞かせリストに加えてみませんか。

『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者の立石美津子が“昔話の良さ”についてご紹介します。

おおきなかぶ

昔、小学生の国語の教科書にも載ってた『おおきなかぶ』。

(あらすじ)

おじいさんが植えたかぶが、甘くて元気のよいとてつもなく大きなかぶになりました。

おじいさんは、「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけてかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできて一緒にかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。

おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼んできますが、それでもかぶは抜けません。とうとう猫はねずみを呼んできますが……。

最後にねずみの力が加わったことでかぶが抜けます!

なんて単純な話なんでしょう。

でも……もし、登場順が逆になっていたらどうでしょう。

“ねずみが畑にカブの種をまきました。抜けないので、猫を呼び、犬を呼び・・・最後におじいさんが手伝ったら抜けました”

これですと「なんだ、結局、力のある人がやらないとダメなんだ」となります。

けれども、物語のように最後にねずみが出てくることにより「どんなに小さい者にでも価値がある」ことを学ぶことができます。

大人も楽しめる! 昔話の教訓

「おおきなかぶ」以外にも、教訓が学べる絵本はいっぱい!

今大人が読んでも納得してしまうような面白い絵本をいくつかご紹介します。

きたかぜとたいよう

(あらすじ)

北風と太陽が「どちらが先に旅人の上着を脱がせることができるか」という勝負をします。

まず、北風が力いっぱい吹いて旅人の上着を吹き飛ばそうとします。しかし、旅人が寒さに凍えて上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の上着を脱がせることができません。

次に、太陽がかんかんと照りつけます。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまいました。これで、太陽の勝ちとなったのです。

(教訓)

冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、温かく優しい姿勢を見せることによって初めて人は自分から行動してくれる。

うさぎとかめ

(あらすじ)

兎と亀が山のふもとまで駆けっこをすることにな李ました。

スタート直後は兎がどんどん先へ行きました。そこで、兎は安心し居眠りを始めてしまいます。

その間に亀は着実に進み、兎が負けてしまいました。

(教訓)

自信過剰になり思い上がり、油断をすることなかれ。歩みが遅くとも、脇道にそれず、着実に努力することで最終的に大きな成果を得ることができる。

オオカミがきた

(あらすじ)

羊飼いの少年が、退屈しのぎに「狼が出た」と嘘をついて騒ぎを起こします。

少年が繰り返し嘘をついたので、本当に狼が現れた時には大人たちは信用せず、誰も助けに来ませんでした。そして羊も少年も狼に食べられてしまったのです。

(教訓)

人は嘘をつき続けると、本当のことを言っても信じてもらえなくなる。常日頃から正直に生活することで、信頼を得ることが出来る。

舌切雀

(あらすじ)

お爺さんが可愛がっていた雀の舌をお婆さんが切ってしまいました。

嘆き悲しむお爺さんを見かねて雀が御宿へ招待します。欲のないお爺さんは小さいつづらをお土産にもらい宝を手にします。

欲深いお婆さんがこれに激怒し、大きいつづらをもらって帰ります。しかし、そのつづらには化け物が入っていてお婆さんは化け物に襲われてしまいました。

(教訓)

弱いものを苛め、優しさにも欠き、自分の欲を満たすことばかり考えている人は最終的に宝物を手にすることが出来ない。

他にもおすすめがいっぱい!

その他にもおすすめの絵本はいっぱい! 日常生活に活かせる教訓がたくさんあります。

・おおかみと七ひきのこやぎ

お留守番をしている7匹の子やぎのもとに狼が訪れ、あの手この手を使い家の中へ入り、子やぎたちを食べてしまいます。

しかし末っ子の子やぎのみ、時計の中に隠れて難を逃れました。

帰ってきたお母さんが子やぎからみんなが食べられてしまった話を聞き、居眠りをしている狼のお腹を開いて子やぎたちを救い出す、という物語です。

末っ子の子やぎが時計の中に隠れて助かったように、知力は大事という教訓が描かれています。

三びきのこぶた

三びきのこぶたたちがそれぞれ家を建てました。

一番上のこぶたはわらの家、二番目のこぶたは木の枝で家を建てましたが、襲いにきた狼にいとも簡単に吹き飛ばされてしまいます。

三番目のこぶたは時間をかけてレンガの家を建てました。頑丈なレンガの家は、狼でも吹き飛ばすことができません。

時間がかかっても、コツコツと努力して土台を作ることが大切という教訓が学べますね。

赤ずきん

赤ずきんはおばあさんの家に行く途中、狼にそそのかされて道草を食ってしまいます。

その間に狼はおばあさんの家に先回り。おばあさんを食べたあと、おばあさんになりすまし、やってきた赤ずきんも食べてしまそうとします。

「おばあさん、おばあさんのお耳はなんでそんなに大きいの?」というセリフは大人になったパパママもよく覚えているのではないでしょうか?

親の言うことを聞こう、知らない人についていってはならないということを教えるにはうってつけの絵本です。

とかいのネズミといなかのネズミ

田舎のねずみの生活ぶりを見た都会のねずみは「都会ならもっと良いものが食べられる」と、田舎のねずみを都会に招待します。

見たこともない豪華な食事が並びますが、食事の最中に何度も、何者かに襲われそうになるのです。

「こんな所にはいられない! 田舎の方がずっと安全だ」と、田舎のねずみは荷物をまとめて田舎に帰って行くのです。

今手元にある幸せには気づかない、外に出てみて初めてわかる、という教訓を学ぶことができます。

昔話には“因果応報”“完全懲悪”などの教訓が隠されています。

また、昔話を読み聞かせた後「だから嘘をついてはダメなのよ」「だからコツコツと努力しなくてはダメなのよ」などと、親が説明する必要はありません。文章を読んでいるだけで伝わるものがあるからです。

私が小学校に“読み聞かせ隊”のボランティアとして出かけたときのこと、1年生に“三匹の子豚”と“狼と七匹の子ヤギの話”を読み聞かせたのですが、知らない子が結構いました。

決して絵本に触れないで育った子ども達ではありません。でも、もしかしたらちょっと偏った絵本選びをしていたのかもしれませんね。

3歳くらいまでは日常生活に密着した文章の短いものでも良いのですが、4歳過ぎたら昔話も読んであげましょう。