小枝を集めて焚き火台の上にタワーを組む

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子どものころ、近所の庭や公園でもたき火をしたママパパも少なくないのでは? しかし、土壌汚染や火の不始末による火災の恐れから、最近ではたき火ができる場所は激減。せめてキャンプの時ぐらい、子どもにたき火経験をさせてあげたいものだけど…。

「キャンプ場では、芝や砂利などに直接薪を組む『直火』でできる施設と、直火がNGなキャンプ場があります。直火ができないキャンプ場では、たき火台がレンタルできることが多いですね。たき火台があれば、その上で料理を作ることもできるので、まずはじめにたき火台を購入する人も多いですよ」

こう話すアウトドアナビゲーターの渡部郁子さんに、まずはたき火を楽しむための手順を教えてもらうことに。

●たき火を楽しむための手順を覚えよう!

いざたき火を初めても、初心者だとうまくまきに着火せず苦労することもしばしば。渡部さんにたき火の手順を教えてもらった。

1.燃やす材料集め

「まずはたき火を始める前に、枯れた小枝や枯葉、松ぼっくりなどを拾ってきましょう。湿った枝は燃えにくいので、乾いたものを選ぶのがポイント」

2.薪を組む

「空気の通り道ができるようにまきを組みます。定番は、まきを縦横に組んで積み上げる『井桁(いげた)型』。煙突のようなつくりで、炎が上がりやすいのが特徴です。また、まきを縦に立てかける『タワー型』も組みやすいですよ」

3.着火

「井桁型もタワー型も、真ん中に燃えやすい小さい枝や葉を置き、ここに火をつけます。点火に使うのは、マッチやライターなど、なんでも大丈夫。着火剤があるとより簡単です」

4.火の番を決める

「たき火が始まったら、火の番をする担当を決めましょう。炭と違い、思った以上にまきは燃え尽きるのが早いので、火が消えそうになったらまきを追加しましょう」

5.たき火の後始末

「火に入れたまきは燃え切るため、たき火の後は何も残らないことが多く、水をかける必要はありません。燃えずに残った燃料があれば、水をかけて消火してください」

「うちの子は、落ちている木の枝などを拾うのが好きなのですが、普段だったら『こんなに集めてきて…邪魔!』と怒られてしまうところを、キャンプのときばかりは重宝されるので嬉々として集めてきます。たき火が始まると、自分で取ってきた木を1本1本、大事にくべています。子どもにとっても、たき火は非日常体験として楽しいのでしょうね」

●もし火がうまくつかなかったら?

キャンプに慣れていないと、子ども連れで火を扱うのはやけどや事故が不安…。初心者にたき火はハードルが高いの?

「そんなことはありませんよ。炭は火が上がらないので、うっかり触ってしまうことが考えられますが、たき火の火はある程度大きさがあります。子どもがある程度近づくと熱さを感じて、距離を取ります。触ってやけどするところまで近寄りません。着火のときに出る火の粉は、やけどの恐れがあるので要注意です。とくに慣れていないうちは燃えやすい紙や新聞紙を使いたくなるのですが、これらは燃やすと火の粉が多く上がります。風が強いときに使う場合は、風向きに気をつけましょう。着火時に使うのは、キャンプ場周辺に落ちている、木の枝や松ぼっくりがいいと思います」

もしたき火の着火がうまく行かなかった場合、キャンプ場にいる係員に助けを求めるといい。大抵キャンプ好きで詳しい人がその場所で働いている。たき火以外のことでも、わからないことは、すぐに教えてくれるそうだ。

「また、隣のサイト(一家族分のスペース)に『ちょっと教えてください』と聞きに行っても大丈夫。キャンプ場ではみなさんフレンドリーで、困っていたら助け合いが基本です。うちの子は気がついたら隣の家族の子と遊んでいることもあります。昔、まだ私がキャンプに慣れていなかった頃、なかなか薪に火がつかないと、お隣のサイトのご家族が薪を分けてくださったこともありました」

人との触れ合いも温かい、キャンプのたき火。子どもにも積極的に参加してもらい、家族の思い出を作ろう!

(取材・文:石水典子 編集:ノオト)

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