新潟の気迫に押されて良いところなく敗れたG大阪。これで公式戦8戦未勝利となった。写真:川本学

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[J1リーグ29節]G大阪0-1新潟/10月14日/吹田S

 公式戦7戦未勝利という嫌なムードを払しょくすべく、必勝を期して臨んだはずだったが、G大阪は最下位の新潟が相手でも勝てなかった。

 前半からボールを支配しながら攻めに迫力を欠く、ここ最近の課題を覗かせたうえ、最終ラインの背後や中盤のスペースを容易に突かれてピンチを招く。ファビオを故障で、倉田秋を出場停止で欠いたとはいえ、それを差し引いても散々な内容だった。

 攻めても得点の匂いが漂わず、守備陣も耐え切れない。ここぞの勝負強さを武器に幾多のタイトルを獲得してきたかつての姿が微塵も感じられない現状に、守護神の東口順昭も危機感を露わにしながらこう語る。

「相手が一番怖いところを狙えていない。攻撃が怖くないというか、そういうところが今はもろに出てしまっているのかなと」

 やっている本人たちが一番感じていますけど、ガンバっていう名前だけが独り歩きしている状況。一からやっていかないと簡単には勝てないし、そこはもう少し切り替えていかなきゃ駄目だと思います」

 東口がこう指摘するように、“ガンバ大阪”というブランド力が健在な一方で、チームの弱体化が進行しつつあるのは、2年連続で無冠になった事実が物語っている。

 リーグ、カップ戦ともタイトル獲得の可能性がなくなった今季の目標を定めるのは非常に難しいところではあるが、「このままでは終われない」(東口)という想いを持っているならば、まずは勝利から見放されている現状の打開策を模索すべきだろう。

 J1残留へ後がない新潟との一戦が行なわれたこの日の吹田スタジアムには、いつも以上に空席が目立った。スタジアムに再び活気を取り戻すためにも、残りのシーズンでなんとしても意地を見せたい。“西の雄”がふた桁順位では、あまりにも寂しすぎる。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)