フェデラーが王者ナダルを圧倒しマスターズ通算27個目のタイトルを獲得[上海ロレックス・マスターズ]

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「上海ロレックス・マスターズ」(10月8日〜10月15日/中国・上海/ハードコート)の男子シングルス決勝で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が対戦。フェデラーが6-4、6-3でのストレートで勝利し、マスターズ1000今シーズン3個目、通算27個目のタイトルを獲得した。試合時間は1時間12分と頂上決戦としては短い時間だった。

2人の過去の対戦成績はナダルの23勝14敗。直近の対戦では4月の「マイアミ・オープン」でフェデラーが勝利している。さらに今年の「全豪オープン」決勝でもフルセットで勝利するなどフェデラーはナダルに4連勝中。しかしナダルは決勝でのフェデラーとの対決に限ると7勝4敗。さらにナダルは今年9月の「全米オープン」、そして先週の「チャイナ・オープン」で無類の強さを誇っており調子は間違いなく最高だ。どちらが勝利してももちろん不思議ではない。

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緊張感の高まる中、試合はナダルのサービスからスタート。すると的確で角度のついた逆クロスなどでフェデラーがいきなり15-40のチャンス。ナダルがサーブで1度はデュースに持ち込むも、フェデラーがナダルの右を鮮やかに抜きブレーク。いきなり試合が動く。ナダルも攻めているが、立ち上がりは細かいコントロールがきいていない。一方のフェデラーはナダルのワイドへのサーブに上手く対応し、主導権を握る。

その後はナダルはボールに緩急をつけ、ミスを誘い、フェデラーは角度をつけてウィナーを狙うトップレベルの戦いでブレークチャンスを許さない。

そのままフェデラーがサービングフォーザセットを迎え、サービスエースのラブゲームで第1セットを奪取し王者相手に王手を取った。

スタッツで差が出たのはセカンドサービスでのポイント獲得率。フェデラーは83パーセントに対し、ナダルは43パーセントだった。冷静にリラックスした状態で最高のプレーを続けたフェデラーに軍配があがった。

第2セットもナダルからのサービス。第1セットではここで落としてしまったがそこはナダル。落ち着いてキープをする。

しかしフェデラーの強烈なバックハンドがさらに威力をまし、ストレートにクロスに縦横無尽に突き刺さり、サーブアンドボレーも随所に交えると、第5ゲームで再びチャンス。長いラリーの末ナダルのバックハンドがミスし、フェデラーのワンブレークアップへ。次のサービスゲームもラブゲームで取ると、流れはよりフェデラーに傾く。

フェデラーの5-3で迎えた第9ゲーム、ナダルはきっちりとキープをして望みをつなげたいところだったが、まさかのスマッシュミスも絡み0-40の万事休す。1本しのぐも、最後はフェデラーが取り、フェデラーの優勝が決まった。

ナダルももちろん調子が悪かったわけではないが、終わってみれば終始復活したフェデラーの異次元の強さが目立った試合で、ナダルは1度もブレークチャンスをつくることさえできなかった。

好調のナダルを破ったフェデラーはこれで対ナダル5連勝。復活を果たした2人の強さは、今もなお健在で、これからもフェデラーとナダルの頂上決戦を期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「上海ロレックス・マスターズ」優勝を飾ったフェデラー
(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)