「大人になってもサッカーをうまくなりたい! 」「子どもと一緒にサッカーがしたい!」と思っているなあなたに読んでほしい、元Jリーガー・長谷川太郎が教える「今さら聞けないサッカーのコツ」。第3回のテーマは「トラップ&パス」。簡単だけど奥深い、誰でもうまくなれる足元でのトラップとパスのやり方と練習方法を長谷川さんに聞いた。

 

元Jリーガーの長谷川太郎さん(中央)。現在はストライカー育成のためのスクールを中心にチームのコーチや各種イベントを主催するなど精力的に活動中。左は甲府時代のチームメイト宇留野純さん、右は浦和ユース出身の山田伸昭さん。

 

仲間からパスをもらい、そしてパスを出す。まずは、2人でお互いにパスを出して受けるところから練習は始まる。最初は野球でいえばキャッチボールのよう。しかし、キャッチボールが野球の捕球と投球の基本でもあるように、まずは簡単なパス交換の段階で押さえておくべき基本がある。

 

「ボールを受けるときには、(足全体で)カベを作るといいのですが、このカベは柔らかいほうがいい。そのために、ボールを受ける前に、ちょっとジャンプする感覚を持ってください。気持ちジャンプする感覚でやると、ボールがうまくとまりやすいんです」と長谷川さん。

↑ボールが来るタイミングに合わせて軽くジャンプする感覚でやると、ボールがまとまりやすい

 

「ボールはたいていインサイドで受けることになりますが、このときにヒザが開かない人がけっこういます。注意したいのは、ヒザが伸びたままだと(ヒザを)開くことができないので、そのままではパスされたボールをトラップできません。なので、ヒザを『少し曲げて、開いて、止める』という順序になるわけですね」(長谷川さん)

↑ヒザを少しまげて、ヒザを開いて足のインサイドでボールを止める。足全体でカベを作るイメージ

↑ヒザが伸びたままでは開くことができないので注意!

 

「さらにこのとき、足全体のこのカベを柔らかくしたいのですが、軸足を早くおきすぎてしまうと足全体が固くなってしまうので、これを柔らかくするために、ちょっとジャンプするんですね。これがポイントになります」(長谷川さん)

 

足元に来たボールのトラップは、自分の思いどおりの場所におけるよう、足全体で柔らかく受けたい。だからこそ、冒頭のジャンプする感覚につながるということだ。要するに、ただ立っているだけではうまくトラップできないから、ヒザを柔らかくしておくために細かく足を動かしたり、ジャンプをするというわけだ。

 

この動画で、軽くジャンプをする感覚がわかっていただけただろうか。そしてパスは、インサイドでボールを蹴りやすい位置に止めたら、そのまま後ろから前に振り出そう。

 

最初の段階では、上の写真のように三角形のスペースを作り、そのなかでトラップしたパスの練習だ。トラップしたボールをスペースから出さないように身体の近くで止め、そのままパス。もちろん、可能なら左右両足でチャレンジだ。

 

そして次の段階では、ボールの勢いを殺しながらスペースから前方に出し、ボールを追いかけていってそのままパスをしよう。

 

ちょっと前にボールを出す時のタイミングは、こんな感じだ。

 

さらに次の段階では、ボールを左右から出して、そこから相手にパスを返す。このとき、相手の人はパスを出しながら「右」「左」たまには「前」というように、ボールの置き所を指示し、受け手はとっさの判断で身体を使って指示に従ってトラップしてみよう。

 

もちろん、最初はゆっくりなパススピードからでOK。動画のように、可能ならアウトサイドでトラップしてもかまわない。その際も、柔らかく当てるためにタイミングを合わせてジャンプするイメージを忘れずに。慣れてきたら速度を上げたり、左右両足を使うなどしてレベルを上げるとよいだろう。

 

トラップとパスの練習は、ここまで説明してきたパターンを基本として、いろんなバリエーションを試してみよう。3人いれば、1人をDFとして、パスの受け手は相手DFが届かないところにボールを置く練習をしてもよい。単純な練習だが、ここまでくれば試合の状況も想定しやすい。練習は漫然と行うのではなく、常に試合の状況を想定して行うことができれば、上達も早くなるはず。さあ、練習してみよう!

 

次回はいよいよ最終回。元FWの長谷川さんにシュートのコツと練習方法をお聞きします。

 

実演協力:ZFC松戸

↑フットサルとビジネスキャリアの両立を支援するクラブとして設立されたフットサルクラブ。社会人として働きながらFリーグ参入を目指し日夜奮闘中

 

撮影協力:ゼットフットサルスポルト松戸流山