アニメキャラクター「フルル」のパネルのそばにいるフンボルトペンギンのグレープ君(写真下右)。東武動物公園提供(2017年8月27日撮影、同年10月14日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】パネルに描かれたアニメのキャラクターに恋したとして有名になったオスのフンボルトペンギン、グレープ(Grape)君が死んだ。ペンギンとしては高齢の21歳だった。

 飼育していた埼玉県の東武動物公園(Tobu Zoo)の関係者によると、体調不良のため静養していたグレープ君は、キャラクターのパネルのそばで息を引き取った。人間でいえば約80歳に相当する年齢だった。

 グレープ君は今年、人気アニメ「けものフレンズ(Kemono Friends)」に登場するフンボルトペンギンを擬人化したキャラクター「フルル(Hululu)」のパネルが設置されると、そのそばから離れなくなった。以前愛し合っていたメスのペンギン「ミドリ(Midori)」に捨てられ、傷ついていたグレープ君は、フルルに癒やしを見いだし、何時間もパネルを見つめていた。恋するペンギンとしてインターネット上で話題になり、世界で多くのファンを集めた。

 グレープ君の死が13日に伝えられると、東武動物公園のペンギン舎には来園者が次々と訪れ、その多くが花を手向けた。関係者は14日、献花台を設置して対応した。

 ペンギン担当飼育員の根本恵里(Eri Nemoto)さんは国内メディアに対し、「グレープ君にはミドリちゃんというお嫁さんがいたんですけども、振られちゃいまして…ミドリちゃんには他に新しいダンナさんができました」と語った。根本さんによると、飼育員らは体調を崩したグレープ君が安心するよう、そばにフルルのパネルを移動させたという。

 グレープ君の死を悼む声はソーシャルメディアにもあふれ、「#グレープ君」のハッシュタグがトレンド入りした。フルルを思い焦がれるように見つめるグレープ君の手描きのイラストも投稿された。
【翻訳編集】AFPBB News