先発にいくつかの変更を加えて神戸戦に臨んだ堀監督。結果的には勝利には結びつかなかった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ29節]浦和1-1神戸/10月14日/埼玉
 
 神戸をホームに迎えた一戦では、開始4分に相手GKのロングフィードから小川慶治朗に抜け出されて失点。19分には宇賀神友弥のシュートを矢島慎也がゴール前でコースを変えて押し込み、同点に追い付いたが、最後まで勝ち越し点は奪えなかった。
 
 来週水曜日(10月18日)にACL準決勝・第2戦の上海上港戦(第1戦はアウェーで1-1)を控える浦和は、日本代表として10日のハイチ戦にフル出場した遠藤航をベンチに座らせ、6日のニュージーランド戦と10日のハイチ戦にフル出場した槙野智章をベンチ外にし、左SBには怪我から復帰した宇賀神を約2か月ぶりにスタメン起用。また、4-1-4-1の右サイドハーフにはラファエル・シルバではなく、ズラタンを抜擢した。
 
 ただメンバーを多少なりとも入れ替えたせいか、この日の浦和は連動性に乏しく同点に追い付いた後は、なかなかチャンスを掴めない。試合終盤には興梠慎三やマウリシオが決定機を迎えたが、攻撃は単発に終わることが多く、堀孝史監督も試合後には苦戦を認めた。
 
「自分たちの今のリーグ戦の立ち位置を考えれば、勝点3が欲しいゲームでしたが、内容としては、引き分けることができて良かったというのが正直な気持ちです。多くの決定機を作られたわけではないですが、ボールを奪うことが難しく、自分たちの攻撃も機能しない部分がありました。粘り強く守備をして1点に抑えられたのはポジティブに考えて、中3日でACLを戦わなければならないので、コンディションを整えたいです」
 
 もっとも指揮官は「選手たちが次の試合(ACL)に向けて力を温存したということはないと思っています」と“リーグ戦軽視”の見方は否定した。
 
 来季のACL出場のためにはリーグ戦で3位以内に入る必要(天皇杯の他チームの結果次第ではリーグ4位でも出場権を得られる可能性はある)があり、残り5試合で8ポイント差を引っくり返さなくてはいけないだけに、神戸戦のドローは浦和にとっては痛い結果だったと言える。
 
 ただ、勝点3を逃した反面、数人の選手を“温存”できたという見方もできる。果たしてこの神戸戦がACL決勝進出の布石となるのか。水曜日に埼玉スタジアムで行なわれる運命の一戦は楽しみだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)