これまで3カ月にわたり、男性とのLINEのやりとりを厳しくジャッジしてきた女性たち。

しかしそれはLINEだけでは終わらない。次のステップ、「デート」でも同様だ。

LINEよりも難易度が高い『デートの答えあわせ【A】』で、その本音を探っていこう。

初回のデートも完璧で、その後も健太の誘いに快く応じてくれる美佳。しかし中々次のステップに進めない。

その答えや、いかに。




健太さんは、私の先輩が担当する広告のクライアントだった。

高身長で爽やかなイケメン。且つ独身。

完璧なスペックな健太さんは、実際かなりモテるらしい。

そんな健太さんと打ち合わせが終わった帰り際、突然誘われた時には少し驚いた。まさかそんな風に見られているとは全く思っていなかったから。

「今度、もしよければ食事でも行きませんか?」

ストレートで、スマートな誘い方。一瞬何と答えて良いのか戸惑ったけれど、私はすぐにこう返事をした。

「もちろん、喜んで。」

それ以外の答えは、咄嗟に思い浮かばなかった。

しかし後々、私はこの返事を後悔することになる。健太さんと私の考える“デート”の定義が、ここまで違うとは想像していなかったから...。


美佳がこの時「YES」と言った本当の理由とは?


A1:「男女2人で食事に行く」行為全てを、デートとカウントしていない


健太さんが食事の場所に指定してきたのは、表参道にある『トラットリア ブーカ ジュンタ』だった。

神宮前にお店があった時に何度か行ったことはあったものの、表参道の骨董通りに移転してからまだ未訪問。健太さんからお店のリンクが送られてきた時、食事への期待値は一気に上がった。

しかし、同時に健太さんから曜日候補が送られてきた時、戸惑ってしまった。

指定してきたのが、土曜だったから。

健太さんは、あくまでクライアントだ。

休みの日に会う気はないし、せめて仕事終わりにして欲しい。結局、私の方から木曜を指定させてもらった。

仕事を終え、慌ててタクシーに飛び乗り店へと向かう。店に着くと既に健太さんはお店の人と楽しそうに談笑していたが、こちらを向くと眩しそうに微笑んだ。

「ここに移転したんですね〜、ご飯も楽しみです♪」

お腹が空いていたので、お料理が待ち遠しかった。




食事は和やかに進み、話が盛り上がるよう、色々と話題を提供をしたり、共通の話が出たら大袈裟なくらい驚いてみる。

「うっそ、美佳ちゃん小学校超近いかも!」
「どこかですれ違っていたかもですね〜!」

今日の食事、喜んで貰えただろうか...。そう思っていた時、健太さんの知人だという男性が現れた。その瞬間、私は思わず固まってしまった。

「僕のデート相手、美佳ちゃんです。」

デート相手、と言われた時に改めて気がついた。私は、健太さんに何か大きな勘違いさせてしまったのかもしれないことに。

健太さんは、勘違いしている。

なぜ、私が食事に誘われた時にYESと言ったのか。そして今日、こうして飲みの場にやってきたのか。

健太さんは、“仕事上の付き合いがある人”。好意があるから、こうして食事に来たと思っているのかな...

「もう1軒、行く?」

お酒が好きな健太さんのこと、もちろん2軒目へ行くことは想定内だった。だから用意していた答えを返す。

「健太さんが行くなら、もちろん。」

上司やクライアントに誘われたら、私は断れない。


これってデートなの?健太と美佳が考える“デート”の違い


A2:相手は仕事先のクライアント。誘われたら、断れない


そのまま2軒目に移動し、バーテンダーの人に私を紹介した後、自慢げな顔をしている健太さんを見て、私の歯がゆさは更に増していく。

-私の中で、これはデートではない...

しかし、健太さんと私の仕事上の立場を考えると、とてもではないがそんなことは口が裂けても言えない。

「平日なのに、大丈夫?無理しなくてもいいからね。」

気遣いをしてくれているが、こちらからは中々帰ると言いづらい。

「美佳ちゃんの会社と一緒に仕事してよかったなあー。」

益々上機嫌になる健太さんの接待を続けているうちに、時刻は24時を回っていた。

気を遣いながら喋るのに疲れ果てた頃、ようやくお開きとなる。“送っていく”と言い張る健太さんを振り切れず、私たちは一緒のタクシーに乗り込んだ。

「今日はとっても楽しかったです。」

そんな社交辞令的なお礼を言い、タクシーを降りようとした瞬間、健太さんが嬉しそうな顔をして尋ねてきた。

「次は、いつ会えるかな?」




「いつでも!またご飯行きましょうね。」

無難な返事をし、そのまま笑顔でタクシーを見送った。

気まずいムードになったら、仕事で顔を合わせづらいので、邪険には扱えない。私は今何より、仕事が面白くて大切なのだ。

その後は食事に誘われる度、さりげなく断る時もあるが、健太さんは気がついていないようだ。

“飲みニュケーション”にNOと言えるほど、私はまだ強くない。



「2人で食事に行く=自分に興味がある証拠」と思う男性もたまにいるようだが、ケースバイケースだ。

私は、興味のない男性とでもたまに食事に行く。

仕事上の付き合いで断れない場合もあれば、単純に美味しいご飯が食べたいから、時間があって暇だったから、という時もある。

それらの食事を、何と呼ぶのか?

ただの“ディナー”であって、それは“デート”ではない。

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デートの答えあわせ【Q】:勝負は、一体いつから始まっているの?

<これまでのデートの答えあわせ【A】>
Vol.1:「明日、朝早いから帰ります」は真実か?女が2軒目で帰る理由に気づかぬ男