狙い通りの形で今季初ゴール…大宮MF横谷、J1残留へ「もっとやらないと」

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 横浜F・マリノスのウーゴ・ヴィエイラが右ひざを負傷し、富樫敬真がピッチに投入された直後だった。マルセロ・トスカーノがゴール前に上げたクロスに、右から斜めに走り込んできた横谷繁が頭で合わせる。前半18分に、降格圏内に沈む大宮アルディージャが、4位の横浜F・マリノスから先制点を挙げた。

 選手交代直後の一瞬の出来事だった。しかし、実は意図的な狙いが隠されていたことを横谷が明かす。「今週、相手はゴールキックからボールをつなぐということが分かっていたので、2トップ+カウエを前にして、ほぼほぼマンツーマンの体制でゴールキックを狙っていった」

 そして、「奪った瞬間、やはりゴール前が空いていたので、そこを狙って(入って)いったらいいボールが来た」とニヤリ。2トップの一人、江坂任が中央からニアに走り出し、ぽっかり空いたゴール前のスペースに、横谷が走り込んできた。本人は「泥臭くというか、少し“らしくない”ゴールかな」と語ったが、「入って良かった」と今季のリーグ戦初ゴールを喜んだ。

 後半の57分に失点を許してしまったが、大宮は先制点から失点するまでの間に攻撃がうまく機能せず、追加点が奪えなかった。「やはり守備で運動量が増えてしまった分、守から攻に対して連動した押し上げというか、しっかりとした立ち位置に行くまでにボールを取られてしまっていた」と反省。それでも、「今日は最終的に全員が体を張ったシュートブロックをしてくれた」と、倍以上のシュートを打たれながらも1失点に留めた守備陣を称えた。

 結果、1−1の引き分け。上位陣相手に負けなかったこと、敵地で勝点1をもぎ取ったことは大きい。それでも、大宮の置かれている状況は非常に厳しい。

「基本的なことなんですけど、残留しなければという気持ちを体で表現しないといけないですし、それが勝点3に結び付いてくれたらいい。そのためにいろいろなところの質を上げないといけない」

 残り5試合。降格圏を脱出するためには、最低でも勝点4の上積みが必要になる。今後は柏レイソル、セレッソ大阪と上位陣との戦いが続くが、「最終的にゴールの数を多く取ることを僕個人としても求めている。本当にもっともっとやらないといけない」と横谷が力強く語った。