嘉義市政府文化局提供

写真拡大 (全2枚)

(嘉義 14日 中央社)嘉義市政府文化局が、最近、日本統治時代の貴重な古写真を入手した。大正時代(1912〜1926年)に撮影されたもので、巨大な米国製のクレーンが木材を吊るして移動させている様子から、林業の町として発展したかつての盛況ぶりをうかがい知ることができる。

同市文化局は、地元の歴史を伝える資料集「嘉義写真」製作のため、清朝時代から1971年ごろまでに市内で撮影された写真を市民から募っている。今年8月までに6冊が出版された。

資料集の編纂に携わる金龍文教基金会の蔡栄順董事長(会長)によると、モノクロで撮影された後日本に送ってカラー化されたクレーンの写真は非常に貴重な一枚で、新刊の表紙を飾ることが決まっている。

蔡氏の説明によると、日本統治時代、総督府は阿里山の豊富な森林資源を開発するために登山鉄道を建設し、嘉義市は木材集散の拠点として栄えた。当時山頂から切り出された木材は「杉池」と呼ばれる貯木場(現在の文化センター、博物館一帯)にストックされ、巨大な丸太を高さ20メートルの電動クレーンが運ぶ光景は嘉義ならではだった。このため旅行先としても人気があり、台湾を視察した皇族もわざわざ見学に訪れたことがあるという。

(江俊亮/編集:塚越西穂)