彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちに迫る今企画。そのセカンド体質の原因を探ります。

今回お話を伺ったのは、都内で人材派遣のコーディネーターとして働いている石村亜希さん(仮名・33歳)。フワフワに巻かれたロングヘアに、体のラインが出るワンピースが良く似合っている美人です。出身は静岡県で、両親との3人家族。学生時代は中学1年の時から彼氏が存在し、高校卒業までほぼ途切れることのないモテる学生生活を過ごします。その後、大学進学を機に東京へ上京。見るものすべてが新鮮な環境の中、彼氏は作らないものの遊びを繰り返し、就職活動に失敗してしまいます……。どうしても地元に帰りたくなかった思いから、親に嘘をつき夜のお店で働き出し、そこで知り合った年上の男性に就職先を紹介してもらいますが……。

「その男性は40代の既婚者の方で、私は全然タイプじゃなかったんです。でも、経営者で仕事を紹介してもらえると聞いてからは、やっぱりいい顔をしてしまって……。最初は疑心暗鬼で仕事が決まるまではかわし続けていたんですが、本当に仕事が決まって、夜のお店を辞めることができた時に断り切れずに男女関係になりました。でも付き合ってはいません。彼は私の中ではお父さんという感じで、そういう目で見られていることに嫌悪感さえありましたから。就職してからも、月に2回ほど会って、ご飯を食べてホテルに行くような関係が1年ほど続いていました。そこまで続くと割り切れるのかもと思っていたんですが、嫌な気持ちが徐々に積もっていって、食事だけでも苦痛を感じるようになっていました。そんなプライベートのストレスを、誰かに癒してもらいたくてたまりませんでしたね……」

そんな時、同僚に連れて行ってもらった銀座のスタンディングバーで、異様なほどの出会いが溢れていたことに衝撃を受けたそうです。

「そこは安くお酒が飲める、出会いがあるスポットとして有名な場所でした。でも私は全然知らなくて。最初はお店に入った途端に声をかけてくる男性がたくさんいて、戸惑いましたね。トイレに向かうだけでも、数人の男性に声を掛けられたんです。本当にすごかったですよ。最初こそその雰囲気に圧倒されていたんですが、そのチヤホヤしてくれる空間にハマっちゃって。そのお店や、近くにある同じようなバーに毎週末通うようになりました。その場が楽しければよかったので、お持ち帰りされることもなかったし、お店のみの関係を続けていたんですが、そこで出会った男性グループが後日友達を集めて合コンをしようと言ってきたんです。あまり乗り気じゃなかったんですが、ナンパで知り合った人と後日合コンをすることになりました」

その後、東京でやっと好きな人と付き合えたけれど……

合コンでは1人の男性と意気投合。その彼と付き合うことになったそうです。

「合コンは正直言って全然期待してなかったんですが、1人カッコ良くて話が合う男性がいて、その場で意気投合しました。彼は大手企業に勤めている4歳年上の人で、見た目だけじゃなく都会の男性といったステイタスもタイプでした。その後に2人で何度か食事に行くことになり、すぐに付き合うことになりましたね。高校以来の好きな人とのお付き合いだったので、毎日が新鮮で楽しかったです。でも、年上の男性との関係は仕事を失うことが怖くて切れなかったんです……。その男性には、新しい彼氏ができたことは伝えました。よかったねと喜んでくれたんですが、私との関係を解消する気はなかったみたいで……。後ろめたい気持ちもあったんですが、行動を起こすことが怖くてそのままの関係が数年続きました。

そんな時に、妊娠しちゃったんです……。その時には年上の男性との関係は出来る限り避けてはいたので、100%彼氏の子供です。妊娠が分かった時、私はこれで仕事を辞めて、彼と結婚できると嬉しくなりました。仕事を辞められるということは、年上の男性との縁も切れると思っていたので。でも、彼氏にはもう1人彼女がいて、私とすぐには結婚できないと言われてしまって……。自分の後ろめたい気持ちもあったので、彼を問いつめることもできずに、それを受け入れることしかできませんでした……」

話を聞いて、仕事を失いたくない恐怖から感情のない関係を切れずに、彼氏への後ろめたい気持ちから今の状況を招いてしまった気がしました。そして今の恋愛はというと……。

「彼と結婚しました。あれから彼は数か月でもう1人の彼女を清算してくれて、子どもが生まれる3か月前くらいに入籍した感じです。仕事も結婚が決まった後に辞めました。結婚が決まってから入籍まではお互いの両親への挨拶などバタバタで、あまり記憶がありません(笑)。年上の男性とは結婚が決まった時に一度だけ会って、もう二度と会わない旨を伝えました。すんなり受け入れてもらえたので、もしかしたらもっと早く関係が切れたのかもと思いましたね。旦那はその男性の存在は知りません。わざわざ揉めるようなことを言ったりしないですよ。旦那には今でもチラホラ女の影を感じることはありますが、浮気で済めばいい人だと割り切っています。今は子供がかわいくて仕方ないので、そっちに夢中ですね」

「好きという感情ではなくても、常に考えているのは彼よりその人のことだったんだなと、彼氏のもう1人の彼女の存在にまったく気づかなかった時に痛感しましたね……」と苦笑いを浮かべながら亜希さんは語ります。