グレイシー・ゴールド【写真:Getty Images】

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ソチ五輪団体銅メダルの22歳、欠場で平昌五輪のメンバー入りも不透明に

 女子フィギュアスケートの人気選手、グレイシー・ゴールド(米国)が11月に予定されていたグランプリ(GP)シリーズの出場を取りやめることになった。米スポーツ専門局「ESPN」によれば、うつ病、不安症、摂食障害の治療にあたるという。

 ゴールドは2014年ソチ五輪の団体でアメリカの銅メダル獲得に貢献。2014年、2016年の全米選手権で優勝を果たし、16年の世界選手権でも4位に入った実力派選手だ。平昌五輪を5か月後に控え、出場予定だった先のジャパンオープン(さいたまスーパーアリーナ)を休養のため欠場していたが、GPシリーズ第3戦の中国大会(11月3日開幕・北京)、第5戦のフランス大会(11月17日開幕・グルノーブル)の出場も見送るという。

 記事では、ゴールドの声明を掲載。「グランプリシリーズに出場できないのは、非常に悲しいです。しかし、現状ではベストの選択であるはずです。自分が望む競技レベルに到達するまでの十分なトレーニングの時間がありません」と22歳は苦しい胸の内を明かした。そして、「サポートを続けてくれているアメリカスケート連盟、ファンの皆様、そしてスポンサーに感謝します。また、そばで支えてくれているコーチのマリナ(・ズエワ)とオレグ(・エプスタイン)、そして何よりも家族に感謝しています」と感謝の言葉もつづっている。

 各国が五輪代表を選出するにあたっては、GPシリーズや国内外での大会結果は大きな選考要素のひとつ。それゆえ、記事では「この声明発表で、ゴールドが平昌五輪の米国代表に加わるかは不透明になった」としている。

 今年9月にはソチ五輪団体金メダルのユリア・リプニツカヤ(ロシア)が拒食症を理由に19歳で電撃引退を発表しており、ゴールドの欠場は女子フィギュア界にとって大きなニュースとなりそうだ。