初優勝を飾った13年大会。FW柿谷曜一朗らはそのまま翌年のブラジルW杯メンバーに名を連ねた

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 今大会より「東アジア杯」から名称を変更した「EAFF E-1サッカー選手権」が12月に日本で開催される。03年に第1回大会が日本で行われ、以降は日本、韓国、中国の3か国で持ち回り開催されており、日本での開催は10年大会以来となる。

 開催時期が国際Aマッチウィークではないため、国内組中心で臨む男子の日本代表チームは、第5回大会で初優勝を果たしたものの、その他の大会では苦戦を強いられている。だが、同大会を飛躍のきっかけにしてA代表に定着した選手が多数おり、台頭してくる選手を見逃すことはできない。さらに前回大会で初の最下位と屈辱を味わったハリルジャパンが、今大会でリベンジを果たせるか注目が集まる。

■結果と新戦力発掘を両立させた充実の大会

 ブラジルW杯前年となる13年に韓国で開催された第5回大会では、若武者たちが躍動。アルベルト・ザッケローニ監督が率い、10人が日本代表初選出というフレッシュな顔ぶれとなったチームは、初戦の中国戦こそ3-3で引き分けたものの、続くオーストラリアとの打ち合いを3-2で制して勢いに乗ると、最終戦ではFW柿谷曜一朗の劇的AT弾で韓国を2-1で破り、大会初優勝を飾った。

 そして、「このメンバーからすぐに呼ばれる選手もいるだろう」と指揮官が語ったように、この大会でA代表デビューを飾った柿谷、FW齋藤学、FW大迫勇也、MF青山敏弘、MF山口蛍、DF森重真人が、その後のアピールにも成功してブラジル行きのチケットを手に入れている。大会初戦の4日前にJリーグがあるだけでなく、8日間で3試合をこなす過密日程の中、初優勝という結果を残すだけでなく、多くの新戦力を発掘する大会となった。

■監督解任論噴出、未勝利で最下位という屈辱も…

 しかし、日本開催となった第1回大会から3大会連続で2位に終わるなど、実力が拮抗した東アジアのライバルに苦しめられる大会であることも間違いない。特に南アフリカW杯開催年の10年に日本で開催された第4回大会では、1勝1分1敗の勝ち点4で史上最低(当時)の3位となり、チームを率いていた岡田武史監督の解任論まで噴出することになった。

 そして、記憶に新しい15年の前回大会でも苦汁を舐めさせられた。約半年前に就任したバヒド・ハリルホジッチ監督に率いられて中国に乗り込んだチームだったが、初戦の北朝鮮戦で1-2の逆転負けを喫すると、続く韓国戦と中国戦は1-1と勝ち切れず、2分1敗の未勝利で初の最下位に終わる屈辱を味わった。しかし、結果こそ伴わなかったものの、「真のA代表に入れる選手が見つかったと思う」と指揮官が語ったように、この大会でA代表デビューを果たしたFW浅野拓磨やMF遠藤航、GK東口順昭らが現在もチームに名を連ね、ロシアW杯本大会まで続くサバイバルレースを戦っている。

■「勝つ」&「選手を見極める」大会に

 ハリルホジッチ監督が率いる日本代表は、今年12月に2度目のE-1選手権に参戦する。9月25日に都内で行われた記者会見に出席した指揮官は「前回大会の中国を思い起こせば、いろいろ良くない結果もあった」と不本意な結果に終わった2年前を振り返りながらも、「2つの目的がある」と強調し、「まず勝つこと」と2大会ぶり2度目の優勝を目標として掲げた。そして、今回も開催時期が国際Aマッチウィークではなく、国内組で臨むことになるため、2つ目の目的として「(ロシアW杯に向けて)最後に残るであろう選手を見極める大会になる」と新戦力の発掘を挙げている。

 前回大会の雪辱を果たして結果を残すだけでなく、ロシアW杯メンバー争いに食い込む国内組の新戦力を発掘する――。2つの目的を達成しようと大会に臨むハリルジャパンは、12月9日の初戦で北朝鮮、同12日の第2戦で中国、同16日の第3戦で韓国と対戦する。

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