卓球の中国スーパーリーグから日本選手が排除された問題が尾を引いている。日本メディアは世界トップの中国選手を破るまでに急成長した「平野美宇ショックが大きい」と指摘。中国メディアは「被害妄想」と反論している。資料写真。

写真拡大

2017年10月13日、卓球の世界最高峰・中国スーパー(S)リーグから日本人を含む外国人選手が排除された問題が尾を引いている。日本メディアは世界トップの中国選手を破るまでに急成長した「平野美宇ショックが大きいようだ」と指摘。中国メディアは「被害妄想にすぎない」反論している。

日本メディアによると、石川佳純(9月度世界ランキング5位)や平野(同6位)が参戦を予定していたSリーグから「参戦不可」の連絡が届いたのは突然だった。昨年、当時16歳の平野はSリーグに初参戦。リオデジャネイロ五輪2冠で世界ランク1位の丁寧ら、世界の強豪にもまれながら技術を磨いた。

成果はすぐに結果に表れ、同年10月のW杯、今年1月の全日本選手権を史上最年少で制覇。4月のアジア選手権では丁ら中国トップに3連勝して優勝し、中国に衝撃を与えた。

日本メディアは卓球王国の選手として、日本選手への負けは許されず、平野のような日本選手が出てくることを警戒して、「Sリーグからの日本人排除の議論が起こってきたようだ」と分析。中国メディアも「日本の選手全体として見ると中国の選手との間にはやはり一定の開きが存在する」としながらも、「ここ数年の彼らの成長と進歩はSリーグでの鍛錬と一定の関係がある」と認めている。

日本卓球協会は「3年後の東京五輪が終わるまで、日本人選手は中国のリーグに参加できないだろう」と判断。練習パートナーとして中国選手2人を雇うなどの打開策を講じている。平野と石川は国内で中国選手、男子選手らとの練習で実力を高めていく、という。

日本人選手のSリーグ参戦問題について、中国メディアは「日本メディアにはなおも被害妄想の傾向がある」などと反論。「日本の若手選手の台頭を脅威と感じ、外国選手を制限するという名分で日本選手を排除したと推測している」と非難している。「日本は冷静に考えてみるべきだ」とも強調。「中国のことを『やり過ぎ』と言うが、日本の大相撲だって国際化に踏み切れずに各相撲部屋に所属する外国人力士の数を制限しているではないか」などと主張している。

さらに「中国がしばしば日本に対して競争を仕掛け、打撃を加えようとしていると称する」と言及。「例えば、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は日本をターゲットにしたものだと言い、中国政府による電気自動車推進政策も日本の自動車産業を壊滅させる措置だと報じるのだ」などともしている。(編集/日向)