お金が貯まる人には、一定の傾向があるといいます。「それは毎日の洋服選びにも表れます」というのは菅井敏之さん。ベストセラー『お金が貯まるのは、どっち!?』の著者で、銀行支店長として数多くのお金持ちの習慣を見てきました。そんな菅井さんに、洋服選びに関してお金が貯まる人が日常的に行っている、賢い選択の傾向を教えてもらいました。わかりやすいブランド品を着ている=お金持ちとは限らない!

お金持ちの着る服といえば、ブランド品のイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?●身に着けるものは目立つブランド品とファストファッション、どっち?


質感のある上質な素材を上品に着こなす菅井さんの答えは、どちらもNO! お金持ちは、ブランドもファストファッションもあまり着ません。「お金持ちは、パッと見てブランドとわかるような洋服は選びません。理由は、周囲に見栄っぱりで派手な印象を与えて、信用されなくなるからです」。ギラギラと主張の強い高価な小物や服を身に着けている人は、相手に浪費癖の印象を与えてしまうリスクがあります。なんと銀行員は浪費家を嫌い、コツコツと真面目そうに貯めていそうな人を好む傾向があるそうで、前者には融資をしたくないという気持ちになりがちだとか。ということは、身分不相応のブランド物のせいで、せっかくのチャンスを逃してしまうこともありえるということ。

同時に、トレンドを追いかけたファストファッションも、品がなく見えるのでNGです。「お金持ちの身なりは、じつは驚くほど地味で質素。でも、よく見ると質感のある上質な素材を選んでいます。だから、貧相にならず上品です。いいものほど長く着られるので、結局はおトクになることも多いんですよ」。つまり、「高級=ダメ」ということではなくて、上品さや真面目さをアピールできるものがポイントが高いと言えそうです。●ファッションはいつも手を抜かない?それともがんばりすぎない?

わかりやすいブランド品やトレンドファッションを避けるのと同じように、着飾りすぎることも、お金持ちは避ける傾向にあります。着飾りすぎると、底が浅く見え、信頼を得られないおそれがあるためだそう。「お金持ちは“7割主義”を貫く習慣があります。ファッションも最大限におめかしするより、『3割隠す』奥ゆかしさを好みます。その方が人間関係も円滑に。女性の場合は、アクセサリーのつけすぎや濃いメイクも気をつけてみましょう」。ただし、靴についてはしっかりと気を使うことが大切。よく言われていますが、靴の注目度は高いので、常にきれいにしておくよう心がけましょう。●身の回りのものはこまめに買い替える?メンテナンスして長く使う?


いいものを大事に手入れしながら、とことん使いつくすお金持ちは高級品を次々買い替えるイメージですが、それは間違い。「お金持ちは、確かに高価なものを買い求めますが、その分長く大事に使います。洋服はきちんと手入れをして、翌シーズン、翌々シーズンとすりきれるまで着る。靴も履き込むほど風合いがでるものを10年以上履きます。ものを大事にするからこそ、彼らはよりお金持ちになるんです」。手入れしながら使い続けることができるということは、きちんとものの管理ができている証拠。このような人は、たいてい自己管理もできています。自身のコンディションをしっかりと客観的に把握することこそ、貯めることへの近道。自分にとって本当に正しいことにお金を使う習慣が身についているのです。

●教えてくれた人
【菅井敏之さん】
三井住友銀行で支店長を務め、48歳で退職。アパート経営を始め、不動産収入は年7000万円。東京・田園調布にカフェも開店。著書に『お金が貯まるのは、どっち!?』、『家族のお金が増えるのは、どっち!?』(ともにアスコム刊)などがある。

<イラスト/ニシワキタダシ 取材・文/ESSE編集部>