■巨人、村田へ戦力外通告

 13日、巨人は村田修一内野手に来期の契約を結ばないことを通告した。今季は序盤では代打要員という役割だったが、中盤から終盤にかけてはファースト・阿部、セカンド・マギー、サード・村田という布陣でレギュラーシーズンを戦い抜いた。クライマックスシリーズ出場は逃したものの、5番サード・村田として試合に出続け、チームに活力を与えていた。

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 今季の最終成績は118試合に出場、打率.262、本塁打14、打点58と昨年には劣るものの及第点を与えられる活躍をしたが、厳しい決断を下された。近年巨人がFAで取得した選手の中では明らかに一番輝いていた村田だったが、若返りを図るというチーム方針により自由契約となった。

■他球団から巨人に入団した選手

 近年巨人に他球団から入団したがなかなか振るわない。今シーズン加入した陽 岱鋼(ようだいかん)は及第点を与えられるものの、山口、森福に至っては明らかな誤算だった。さらに近年入った大竹、金城、相川、片岡といった他球団ではスター級の選手でも、移籍後は本来の力を発揮できず、ことごとく成績を落としていた。

 その背景として「すぐに結果が求められる」ということがあるのかもしれない。試合に出させてもらい早々に結果が出なければ「この選手を獲得して失敗だった」と言われかねない。そのため選手にかかるプレッシャーは並大抵のものではないだろう。それに加えて大幅な年俸アップというのも懸念事項の一つだ。

 特にセ・リーグの場合、資金面では巨人は群を抜いている。いきなり跳ね上がる年俸に対してそれに見合う働きをしなければと、心のどこかで気負ってしまうこともあるはずだ。ファンからの視線もある。「お前はこれだけの年俸をもらっているのだから3割は超えろ、ホームランを量産しろ」という期待が重くのしかかる。

■村田の活躍は目を見張るものがあった

 そういう状況下で村田の活躍は計り知れないものだった。ホームランこそ減ったもののコンスタントに打率を残すことができる選手だった。それに加え守備もよく、ゴールデングラブ賞も獲得している。犠牲フライを狙って打つことができ、チームバッティングも優れていた。

 昨年は打率3割を超えたものの同じポジションのマギーを加入させ、さらに減俸させるなど、村田には厳しい査定が入ったようにも見える。しかしそれにもめげずシーズンを戦い抜いた。来シーズン彼はどうなるかは分からないが、持ち前の打棒で大暴れしてほしい。