木曜日に行われたトレーニングでは、練習場にてマルクス・ギズドル監督は喜びを感じていたことだろう。水曜日はわずか11人の練習参加となっていたのだが、この日はオプションとなる全ての選手の姿が見受けられた。

そこにはともに胃腸風邪を患っていた伊藤達哉とアンドレ・ハーンが復帰を果たしており、さらに今回の代表戦にて、スネに裂傷をおっていたセヤド・サリホヴィッチも練習に汗を流している。前節でブンデス初先発を果たした伊藤は、いきなりkicker採点2.5をマークする好パフォーマンスを披露。試合後ギズドル監督から「チームを活性化させていた」と賛辞を受けたが、「前半のうちに完全にガス欠になっていた」とも明かしているように、後半52分に交代を余儀なくされていた。

その一方で、伊藤が先発した左ウィングの主力であるフィリプ・コスティッチが、月曜のワールドカップ予選で筋損傷から実戦復帰を果たした。セルビア代表は木曜日から練習参加の見通しとなっており、指揮官は「メンバー入りできる可能性は高い。医師らとの意見をあおぐことにはなるのだが」と述べている。

これにより昨季まで守護神を勤めたレネ・アドラーとの対戦を前に、ハンブルクはオフェンスのオプションを増すことになるのだが、ここのところは450分間無得点がつづき、開幕連勝スタートもいまや入れ替え戦となる16位へと低迷。マルクス・ギズドル監督は「とにかくゴールを決めないことには」と選手たちの奮起をうながした。

【先発予想】
マインツ:アドラー - ドナティ, ベル, ディアロ, ブロシンスキ - グバミン - F.フライ, ラッツァ - エズトゥナリ, フィッシャー - 武藤嘉紀

ハンブルク:マテニア - ディークマイアー, ユング, マフライ, 酒井高徳 - エクダル, ジャニチッチ - ハーン, ハント, 伊藤達哉 - ウッド