(写真:ダイハツ工業の発表資料より)

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 10月25日から11月5日まで東京ビックサイトで開催される「東京モーターショー 2017」。各自動車メーカーから新たな未来を予感させるコンセプトカーの出展が発表されているが、ダイハツからもコンセプトカーの出展が発表された。名車コンパーノの再来と呼ぶべき「DN COMPAGNO(ディーエヌコンパーノ)」や、「ラッシュ/ビーゴ」の後継車になりそうな「DN TREC(ディーエヌ トレック)」など注目度の高いコンセプトカーばかりだ。

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 その中に「DN U-SPACE(ディーエヌ ユースペース)」というコンセプトカーがある。今回はこのコンセプトカーについて迫っていきたい。

 こちらが「DN U-SPACE」。外観から言えるのはダイハツの看板車「タント」の次期モデルであることが予想される。キャッチフレーズは「忙しいママを支える、モアスペース系軽自動車の使い勝手の良さをさらに高めた新提案」。タントの特徴である四角いフォルムは健在だ。ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、1750mm。サイズは現行型のタントと変わっていない。

 装備の中でも注目したい機能が「前後スライドドア」。これまでのタントは「ミラクルオープンドア」と呼ばれるドアで、前のドアは手前に引くタイプのドアだったがコンセプトカーでは前後両方ともスライドドアに。ハンズフリー機能がついており、乗り降りが更にしやすくなること間違いなしだ。そして現行型のタントにも採用されている、センターピラーと呼ばれる前後のドアの間の柱をなくして、開放感がました乗降口も健在。スライドドアになったことで、より一層乗り降りのしやすさが増すことになるだろう。

 「DN U-SPACE」の内観がこちら。白を基調としたシンプルな内装にパノラマビューを採用し、前方の視界がさらに良くなった。そして、助手席側と運転席側の窓下が低くなっており左右の視界が良好に。安全性も申し分なしの1台になりそうだ。

 助手席チップアップシートにより、ウォークスルーも広さが増した。この便利さは革新的とも言えるだろう。

 「タント」は2016年1月に月間販売台数が1万5,200台と驚異的な売り上げを記録している。そんなダイハツの代表的な軽自動車の新型がコンセプトカーとして出展されるのは期待が高まる。ちなみに現行型のタントは2013年の秋にフルモデルチェンジ。DN U-SPACEが新型タントとして登場する予想時期としては、2018年秋頃が考えられる。デビューから5年の月日はフルモデルチェンジの時期にはちょうどいいだろう。「東京モーターショー」の現場では、是非ともチェックしておきたいコンセプトカーだ。

 ダイハツ DN U-SPACE(ディーエヌ ユースペース)のスペック ・全長×全幅×全高:3395×1475×1750mm ・乗車人数:4人 ・シート列数:2列 ・パワートレイン:660cc ガソリンエンジン 水冷直列3気筒12バルブ DOHC ・トランスミッション:CVT ・駆動方式:FF ・タイヤサイズ:165/50R16