シリア・ラッカの中心部から西部の前線に避難してきた子ども(2017年10月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からの奪還作戦が大詰めを迎えているシリア北部ラッカ(Raqa)で12日、最後まで抵抗を続けているIS戦闘員らへの激しい空爆や砲撃が再開されたことを受けて、戦場となった地区から数十人の民間人が決死の脱出をした。

 米主導の有志連合による空からの支援を受けたクルド人・アラブ人合同部隊「シリア民主軍(SDF)」は、ISが「首都」と称していたラッカの90%を奪い返した。しかしラッカ中心部には今も数百人のIS戦闘員と民間人が残っている。

 12日未明、数十人がラッカ中心部アルバドゥ(Al-Badu)地区の前線を越えてきた。大半は女性と子どもだ。SDFは彼らをラッカ西部にあるコンクリート製倉庫に移送した。

 子どもたちの多くは靴を履いておらず、徒歩で逃げてきたため足は泥まみれだった。

 若者から老人まで、やつれきった男性たちは大半が脚や顔にけがをしていた。彼らは別の場所に移されて話を聞かれていた。

 複数の住民はAFPに対し、空爆や砲撃は数日間比較的収まっていたが、11日夜に猛烈な勢いで再び始まったと語った。

 1歳の息子と隣人の女性と一緒に逃げ出してきたニスリン(Nisrine)さん(20)は、数え切れないほど長い期間アパートの中に閉じ込められて過ごしていたが、「爆撃が再開するとそれ以上にひどいことになった」と振り返った。
【翻訳編集】AFPBB News