シリア北西部イドリブ県アトメ村から見たトルコ側の軍事基地周辺を走行するトルコ軍の車両(2017年10月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】トルコ軍が国境を越え、シリア北西部イドリブ(Idlib)県に入ったと、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が12日夜に発表した。トルコ政府は今週、シリア内戦終結に向けた試みの一つとして戦闘や空爆を禁じる「緊張緩和地帯(安全地帯)」をつくる計画を発表していた。

 イドリブ県は現在、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「ハヤート・タハリール・シャーム(HTS)」が広範囲を支配している。HTSは、国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」と関係を絶って改称した「シリア征服戦線(Jabhat Fateh al-Sham)」(旧アルヌスラ戦線、Al-Nusra Front)が支配する組織だ。

 シリア人権監視団の声明は「トルコ軍の車列がイドリブ県に入り、アレッポ(Aleppo)県西部へ向かった」と述べている。部隊の規模については触れていない。

 トルコ当局の確認は今のところ取れていないが、同国の半国営アナトリア(Anadolu)通信は先に、装甲兵員輸送車や救急車、コンテナ車などがシリア国境に集結していると報じていた。また、トルコ軍は9日、イドリブ県で実施する作戦の一環で監視基地を設置するための偵察任務を前週末に開始したことを明らかにした。

 レジェップ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は7日、トルコ軍の支援を受けた親トルコ派のシリア反体制派がイドリブ県でHTSに対する軍事作戦を行うと発表していた。
【翻訳編集】AFPBB News