(画像: 味の素の発表資料より)

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 味の素は12日、がんの可能性と生活習慣病発病リスク、糖尿病発症リスク等を1回の採血で評価する「アミノインデックス リスクスクリーニング(AIRS)」を発表した。11月より全国で発売開始する。

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 今回の「AIRS」は、2011年4月よりサービスが開始されたがんリスクの検査「アミノインデックス がんリスクスクリーニング(AICS)」に、新たに検査を追加したもの。AICSは血液中のアミノ酸濃度を測定して健康な人とがんの人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析し、早期のがんも含めその可能性を評価する検査だ。

 AICSはすでに2017年8月の時点で人間ドックを主として全国約1,300の医療施設にて採用されている。採血1回で男性だと胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がんの5種類、女性だと胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がんの6種類を評価できる。

 そこに4年以内の糖尿病発症リスクと血液中の必須・準必須アミノ酸濃度に基づく栄養状態の評価などを行う「アミノインデックス 生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)」を追加し、AIRSとして提供するという。様々な疾患で特徴的な変動を示す血液中のアミノ酸濃度バランスを基にした、健康状態や病気の可能性を解明する技術が活用されている。

 また糖尿病リスク評価には、人間ドックの受診者7,703名の血液中のアミノ酸濃度バランスを測定して知り得た、4年以内に糖尿病を発症した人とそうでない人の差異が応用されている。

 AILS(糖尿病リスク)はA、B、Cの3ランクに分類され、AILS(アミノ酸レベル)は「通常」「低い」の2段階で評価。これらを総合して4タイプに分け、検査結果として表示する。それに伴い、生活改善ガイドの冊子とともに受診者への情報提供を行う。

 運動不足や不規則な食生活、乱れた生活習慣は現代日本人の間で健康における大きな懸念材料となっており、生活習慣病や糖尿病のリスクも高まっている。今回の検査は、その予防や早期発見につながると期待されている。