大切なことに気づく一冊『強く生きていくために あなたに伝えたいこと』著者インタビュー

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あなたにとって、今も心に残る言葉は、誰のどんな言葉ですか?
かつて芸人さんとして活動し、現在は構成作家をしている野々村友紀子さんが書いた書籍『強く生きていくために あなたに伝えたいこと』(産業編集センター)は、2人のお嬢さんのためにノートにメモしていた言葉をまとめたものです。

『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ)で紹介されたことがきっかけで生まれたこの本には、母として、女性としての強さと愛が込められています。
今回は著者の野々村さんに、本の中に登場する言葉について、そして最新の「伝えたいこと」などを伺いました。
読者とのふれあいで気づかされることも多かったサイン会

――この本は「良いことは進んでやりなさい」とか「本はたくさん読みなさい」というように、まさに母親が子どもに言うような口調で書かれた言葉が多いですね。
私自身、やさしい言葉は突き刺さらないほうなんです。だから、伝えたいことを簡潔に書こうと思いました。
――もとになったのはノートにメモしていたフレーズということですが、いつごろから書き始めたんですか。
5、6年前です。上の子が5歳ぐらいになり、話が分かるようになりだしたので、気づいたことをその場で言うようにしていました。でも、だんだん娘がそれを嫌がるようになったので(笑)、それならノートに書いてまとめて伝えようと思ったのがきっかけです。
――そうでしたか。先日、神戸と東京でサイン会をされたそうですが、皆さんの反応はいかがでしたか?

「勇気をもらった」とか「共感した」と言う方もいましたし、「母のことを思い出して読んだ」とおっしゃる方もいました。あとは、改めてそうだなと思ったという人や、会社の人間関係で悩んでいたけれど、これを読んで解決できたという話も聞きました。まさか悩みの解消に役立つとは思わなかったし、逆にいろいろ気づかされることが多かったです。
気になる3つの言葉をさらに深く聞いてみた
――私も読ませていただいて、いくつか心に残った言葉がありました。そのひとつは「何もしてないのに急に『自分を信じてやってみる』な! 」なんですが。
まず、自分を信じるためには努力が必要です。以前、芸人をしていたとき、練習しなければ自信をもって舞台に立てないということを、身をもって体験しました。そういう自分の経験から出てきた言葉です。
――なるほど。他にもこれまでの経験から生まれた言葉はありますか。
逆にこれは若いころできなかったことですが「お礼の早さは、気持ちの深さ」ですね。当時は、お礼することをつい先延ばしにしていましたが、早ければ早いほど、こちらの気持ちは相手に伝わるものです。年を重ねるうちにそれが分かるようになり、娘たちには早く知っておいてほしいと思ってノートに書きました。
――当たり前のことなのに、意外とできてないことってありますからね。個人的に、野々村さんだからこそ出てきたのかなと思ったものもあって、それが「『聞いて! すっごいおもしろいことがあったんだ! 』って話し始めるな」なんです(笑)。
娘がよくそう言っていたので、「ちょっと待て。ハードルを上げるな」と。最初にハードルを上げると、逆におもしろくなくなってしまうし、相手に笑わなくちゃというプレッシャーを与えることになるから。そういうふうに言うと、娘はいやがってましたけどね(笑)。ただ最近、上の子が下の子の話を聞いて「オチは? 」と言うようになってるので、ちょっとやりすぎたかなと思ってます(笑)。
「強さ」につながったのは今までの経験
――この本のタイトルは『強く生きていくために あなたに伝えたいこと』ですが、野々村さんは自分を強い女性だと思いますか?