片づけ上手のお宅を長年取材してきたESSE。この経験から導き出されたのは、「すっきり収納している片づけ上手こそ、貯め上手である」という法則です。収納とお金にはどんな関係があり、またどんな収納法がお金を貯めるカギになるのでしょうか?
今回取材したのは、都内に家族3人で暮らす松本幸恵さん(仮名)。持ち家の自宅は、すっきり整理されていて、シックな雰囲気です。年間の貯金額は100万円、総貯蓄額1500万円という松本さんに、その秘訣を伺いました。


家計も収納もコンパクトに管理し、不要なものを上手に処分

松本さんの貯蓄体質は、大学時代にさかのぼります。「末っ子で甘えん坊だったのを心配した父親から『100万円貯めてみろ』と言われ、一念発起。がんばってバイトをかけもちして達成しました。おかげで、就職後も給料の半分を貯金する習慣がつきました」。その後、憧れの雑貨店に転職すると給料は激減。それでもコツコツと貯め続け、27歳で貯金は1000万円に到達したそうです。28歳で結婚後、妊娠を機に退職し、夢のマイホーム取得を目指してファイナンシャルプランナー3級を取得しました。
「出産後に、夫婦で頭金を出し合い、35年のローンを組んでマイホームを購入しました。なにかと出費がかさむ時期も、ものを増やさない工夫で、家計と収納をコンパクトにすることを心掛けました」。現在も将来のため節約生活を続け、月7万円、ボーナスも合わせて年間100万円以上を貯金し、総貯蓄額は1500万円以上に達しています。


そんな松本さん宅は、すっきりとおしゃれなキッチンとリビングが印象的。濃い茶色やシルバーなどで色調をそろえ、居心地のいい、くつろげる空間が広がります。雑貨店に勤めるほどインテリアが好きな松本さんですが、気になったものをなんでもかんでも買うのではなく、厳選して長く使うことで、結果的にお得な買い物に。
「家具を買うときはじっくり考えてよいものを選びます。その代わり、毎日の暮らしはムダを省いてシンプルに。おトク情報や節約料理のレシピなどは、いつでも見られるように整理して管理。また、家計管理に関するものは1か所にまとめ、夫婦2人で確認しています」。

衣類やオモチャは、買ったら古いものを手放すのが原則。年に数回フリーマーケットに参加し、不要なものを売っているそう。
「けっして広い家ではないので、ものが増えると散らかるし、収納や手入れに時間がかかります。ものを増やさないようにすれば、余計な買い物をしなくなるし、時間も有効に使えます。あいた時間を活用し、最近、パソコンを使って自宅でできる仕事も始めました」。ものを増やすと、ほかのものも欲しくなったり、在庫管理ができなくなって余計なものを買ってしまったり、掃除の手間もかかったり…と、お金も時間もかかって悪循環に。ものを増やさない状態をキープすることが、松本さんの収納&貯蓄のコツでした。見えるところはすっきり。収納スペースはものを見やすく入れて、在庫管理もバッチリ

それでは実際に松本さんのお宅の様子を見てみましょう。キッチンとリビングはものを出さずにすっきりさせる一方、プライベートな寝室には衣類やオモチャなどをわかりやすく収納し、メリハリのついた収納にしているのが特徴です。


お客さんを迎えることの多いキッチンやリビングは、ものを出さずにすっきり。必要最低限のもの以外は置かないのがルールです。


寝室にはクローゼットやオモチャ箱など、生活感があるものを配置。部屋ごとにメリハリをつけることで、片づけやすさをキープしています。


オモチャは棚に入るだけに限定オモチャは、この棚に入るだけに限定し、新しいものを買ったら手放します。このルールを守れば、ものがあふれだすことはありません。

<撮影/元家健吾 取材・文/ESSE編集部>