池袋駅前で街頭演説する小泉進次郎氏=10日午後(宮崎瑞穂撮影)

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 公示前から舌戦を繰り広げている自民党小泉進次郎筆頭副幹事長と、希望の党の小池百合子代表が10日、東京・池袋駅の東口と西口で舌戦を展開した。小池氏を「無責任だ」と挑発してきた進次郎氏は、この日は一転して「小池さんに感謝している。ありがとう!!」とほめ殺し作戦に出た。

 進次郎氏がJR湘南新宿ラインで池袋駅東口に降り立ったのは10日午後0時18分ごろ。昼休みの時間帯とあって明治通りの両岸は人で埋め尽くされ、駅の出口もふさがれて横断歩道も渡れない人が続出した。

 「なぜ小池さんのおひざ元で全国遊説スタートしたか。小池さんに3つのことで感謝しているからだ」と声を張り上げた進次郎氏。

 「まず自民党に野党時代のことを思い返させ、緊張感を与えてくれた。『希望』という言葉を使ってくれたおかげで真の希望とは何かを考える機会を与えてくれた。そして、選挙目当てでいろいろやっても有権者の皆さんは見抜くということを教えてくれた。ありがとう!」と涼しい顔で嫌みたっぷりに言い放つと、聴衆から「そうだっ」と声が上がった。

 小池氏が演説を行ったのは池袋西口広場。午前10時ごろ、小池氏の顔写真が大きくプリントされた党の街宣車が登場すると、緑色のキャップをつけた中年男性が「待ってました」と叫び、どっと歓声がわく。

 小池氏は「人生最後まで生きていく『希望』を提供したい。それが希望の党だ。これまでの政治はこういう発想が出てこない。お友達だ、忖度(そんたく)だと。お友達であれば何かいいことがある。そんな政治に信頼が持てますか、みなさん!」と「モリカケ」問題をあてこすった。

 警察も通り道を確保するのがやっとで、報道陣用の柵を乗り越えわれ先にと写真を撮る老婦人も。年配の男性が「歩行者が通れなくなる」と注意され押し問答になるなど、おひざ元では小池人気は健在だった。

 ただ、進次郎氏の演説には年配の男女、サラリーマンのほか、「イケメン!」とはしゃぐ20〜30代の若い女性も多かったのに対し、小池氏側の演説の聴衆は比較的年齢層が高い人が目についた。

 自民党で「小池批判」を一手に担っている感もある進次郎氏は、公示前には「小池さんが代表なのに首相になれないので無責任。無責任のジレンマをつくった小池さん、どちらかの無責任を取りましょうよ」と挑発。小池氏は「進次郎さんがキャンキャンとはやし立てる」と感情的に反撃していた。選挙戦終盤まで、全国各地で批判合戦が続きそうだ。