写真:AFLO

 サラリーマンにも人気のあの店は、本当に異性と予算6000円圏内で出会えるのかーー。本誌40代記者3人と、女性記者(35歳)が覆面調査した。

●銀座コリドー街(予算5000円〜)

 新橋駅から歩いて3分。木曜20時のコリドー街は、仕事終わりの男女で溢れていた。交差点では、上着を脱いだ男性が、信号待ちを狙って声をかけている。記者も負けてはいられない。

「お時間大丈夫なら軽く飲みませんか」
「いいですよ」

 3人めで成功。簡単すぎて拍子抜けだ。アパレルショップで働く28歳のユウコさんと、近くの路面店に入る。

「サラリーマンがお酒をおごってくれるので、よく来るんです」

 飲んでいる間に、ナンパ成立した男女が3組入ってきた。隣の男性6人組は、テラス席に陣取り、若手が道行く女性に声をかける地引き網漁法。10分くらいで、女のコ2人をゲットしていた。

 男性は40代前半まで、女は20代から30代が多い。近所にはラブホテルもないし、“即お持ち帰り” は少なそうだ。2人で2時間弱飲んで、会計は5000円だった。

 女性記者も潜入した。金曜21時ごろ、飲み友と2人で行ってみると、まるで街全体がクラブ!

 バル「N」のテラス席に座ると、道行く人も相手を探しているのか、いろんな人と目が合う。

 茶髪に日焼けのオジサマや「俺たちツボが合うと思わない?」とつぼ貝の缶詰を出す小道具リーマンをスルーしたのに、「これからどうですか?」と、ワイシャツ男性2人組に道を塞がれる。その笑顔に負けて、一緒に居酒屋へ。つい終電近くまで飲んじゃいました。

●相席ラウンジ(予算6000円〜)

 20時、友人と歌舞伎町の店へ。エレベーターに乗っていた5組10人の男女全員が、同じ階で一斉に降りた。料金は男女ともにチャージ500円、飲み放題10分600円。相席になったのは、保育士2人組で、25歳のミカさんと、頑なに年齢非公開のカオリさんだ。

「元カレがギャンブル依存症」
「自分も借金が400万ある」……。

 カオリさんの一人語りに、相槌を打つうち1時間が経過。値段は男2人で1万2500円だった。同じく女性記者も潜入。女性は500円ポッキリで、金曜夜は1時間待ち。男性は40代、50代もいた。どんな人が来るかは女性側には事前にわからない。チャンスは平等?

●プロレス会場(予算4500円〜)

 プロレスファンの女性は “プ女子” と呼ばれている。「歴史とか教えてあげるよ」と誘えばイチコロらしい。そこで、お盆休みのある日、全日本プロレスの後楽園大会へ。期待して会場に着くと……男性客ばかり! 

「全日は昔ながらの硬派の客ばかりで、プ女子が多いのは新日本プロレス、ドラゴンゲート、DDTだよ」とプロレス通の知人。最初から教えてくれって!
(週刊FLASH 2017年9月12日号)