黒船来襲!英国生まれの「マイクロビット」で日本のプログラミング教育市場はどうなる?

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日本の小学校でも、2020年からプログラミング教育が必修となる。
こうした動向により活気づいているのがプログラミング教育関連の市場だ。
多くの企業が学習教材やカリキュラムの開発に取り組み始めている。

しかし、そんな中、英国で標準プログラミング教材として採用されている「マイクロビット」が、8月から国内でも正式に販売が開始された。
その後、さまざまな拡張キットも販売されるなど、国内での注目度も急速に高まっている。

まさにプログラミング教育教材の黒船とも言える「マイクロビット」とは、どのようなものなのだろうか?

●英国で、BBCが無償配布したプログラミング教材
プログラミング教育の必修化に向けて、国内ではさまざまな教材が登場している。
例えば、
ソニーは組み立てたブロックをプログラムでコントロールする「KOOV」を販売中。
PCNもベーシックプログラミングができ、外部のLEDやサーボモーターなどが制御できるシングルボードマイコン「IchigoJam」を発売中だ。
大手学習塾の中にも、プログラミング教育への取り組みも始まり、教材の開発を進める企業もある。

そうした状況の中で、注目を集めているのが英国のプログラミング教材「マイクロビット」なのだ。

マイクロビットの教材は、BBCが11歳〜12歳の子どもたちに無償配布したことから、英国ではプログラミング教材として標準的に採用されている。
英国以外でも、フィンランド、スリランカ、シンガポール、アメリカなど、マイクロビットを採用する学校は増えている。

マイクロビットは、約5cm角のコンパクトなシングルボードマイコンだ。
搭載する25個のLEDと2個のボタンスイッチの動作をプログラミングで設定できる。
・加速度センサー
・磁力センサー
などから情報を取得したりできるほか
・無線通信機能(BLE)
も搭載している。

実際のプログラミングは、パソコンのブラウザ画面上から行うことができる。
プログラムといっても、プログラミング言語で入力するわけではない。

コマンドや機器の動作を割り当てた「ブロック」を画面上で組み合わされるだけだ。

子供など特別な知識がなくてもプログラミングができ、プログラミングの基礎的な思考を理解することができる。
日本語表示にも対応しており、作成したプログラムは、USB経由でパソコンからマイクロビット本体に転送され、プログラミングの結果を実際の動作で確認することができる。

国内では、スイッチエデュケーション、オデッセイコミュニケーションズが販売代理店となっている。価格は2000円(税別)からと手頃な点も魅力だ。




マイクロビットには拡張キットも登場している。
2輪ロボットを自作できるキット「MOVEミニバギーキット(KITRONIK-5624)」は、スイッチエデュケーションから発売されており、価格も3900円(税別)と安価だ。
ツクモパソコン本店IIなどでも販売される(マイクロビット本体は別)。

マイクロビットは、
・世界中に利用しているユーザーが多い
・利用しやすいプログラミング環境が用意されている
・さまざまな拡張キットが登場している
など、実用例と環境が揃っていることが大きな特徴だ。
さらに個々の製品価格も安価で採用しやすい。

今後、国内でもプログラミング教材として採用を検討する企業や教育機関が増えると考えられる。