被毛の構造

犬の被毛はかたい上毛(オーバーコート)と柔らかい下毛(アンダーコート)の二種類の毛からできています。

しかし人間が犬と生活して、長い期間の間に人為的だったり、突然変異だったりで、オーバーコートがなくなりアンダーコートだけしかない犬種もいます。

ダブルコートとは

大半の犬の被毛がダブルコートです。これはオーバーコートとアンダーコートの二つからできているもので、被毛は一定の長さで成長が止まります。

そして、約半年に一回アンダーコートが抜け落ちて新しい毛が生えてくる、換毛期があります。

オーバーコートは換毛期に抜けない

それに対してオーバーコートは換毛期にごっそり抜けおちるわけではなく、人間の頭髪と同じように毎日少しずつ抜けていきます。

また、抜けおちると次の毛が一から伸びてくるのは時間がかかるため、二番手、三番手がすぐ対応できる長さまで育っています。

この犬種をトリミングすると、元の姿に戻るまで時間がかかり、伸びている最中はぼさぼさになることが多いので、一度トリミングしてしまったら、その後こまめにトリミングする必要があります。

シングルコートとは

シングルコートは、アンダーコートが変異したものだと言われています。

オーバーコートのないもので、特徴としては人間と同じように一生伸び続けます。ですから定期的なトリミングが必要になっていきます。

長く伸ばしている場合は、まめにブラッシングするなどお手入れが必要不可欠です。

トリミングが必要な犬種

こちらで挙げる犬種は、犬種基準(スタンダード)に基づいてハサミやバリカン、トリミングナイフなどで被毛を整える必要のある、日本でも名前の知れている犬種です。

プードル種

トイミニチュアミディアムスタンダード

シュナウザー種

ミニチュアスタンダードジャイアント

テリア種

ワイヤーフォックステリアウエストハイランドホワイトテリアスコティッシュテリアシーリハムテリア、ケアーンテリアノーフォークテリアノーリッチテリアダンディディモントテリアレークランドテリア、エアデールテリアウェルシュテリアアイリッシュテリアケリーブルーテリアベドリントンテリアなど

ダックスフンド

ワイヤーヘアードのみ

ガンドッグの一部

ポーチュギーズウォータードッグイングリッシュコッカースパニエルアメリカンコッカースパニエルイングリッシュスプリンガースパニエルなど

愛玩犬

ビションフリーゼローシェンブリュッセルグリフォンなど

主なグルーミング犬種

柴犬パピヨンダックスフンド(ワイイヤーヘアードを除く)チワワシーズーマルチーズヨークシャーテリアラブラドールレトリーバーゴールデンレトリーバーなど。

シーズー、マルチーズ、ヨークシャー・テリアに関しては、トリミング犬種ではないのかと疑問に思われる方がいるかと思いますが、犬種基準(スタンダード)に基づくと、フルコートといって被毛を長く伸ばした姿が本来の姿です。

一般家庭ではそのようにフルコートにすると、お手入れがとても大変なので、お手入れしやすいように短く切る、「ペットカット」というスタイルが定着しています。

ペット犬のトリミング

ペット犬として飼育されている場合、生活しやすく、お手入れしやすく、暑そう、目が見えない、短い方がいい、などの理由からトリミングをご希望される飼い主さんが多いです。

そうなると、本来の姿は被毛を長く伸ばして、地面に付くまで、とか、目にかぶせて目をみえなくする、ですがまったく違った形になります。

ペットですから、形は飼い主さんの好みになってきますので、どのスタイルが正解とかはありません。

オールド・イングリッシュ・シープドッグを短くカットして、テディベアのようにされる飼い主さんもいます。

ロングヘアーのダックスフンドを丸刈りにして、スムースヘアの形にする飼い主さんもいます。それぞれですから、自分の犬がかわいくできていればそれでいいと思います。

まとめ

いかがでしたか。

その犬種らしいスタイルの犬種基準(スタンダード)は、人間が決めたものです。確かにスタンダードのカットもその犬種らしくて素敵です。

スタンダードで決められた形にトリミングする必要があるのは上記の犬種ですが、ペットとして生活している犬は、飼い主さんの好みでカットしていいと思います。

ですからトリミングは好みで行ってくださいね。