準惑星「ハウメア」とそれを取り囲む輪のイラスト。英科学誌ネイチャー提供(2017年10月11日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】太陽系内に存在する目立たないミニ惑星の周囲に輪があることを発見したとの研究論文が11日、英科学誌ネイチャー(Nature)で発表された。土星のような巨大惑星しか輪を形成できないとする通説を覆す発見だという。

 2004年に発見され、米ハワイ(Hawaii)の豊穣(ほうじょう)の女神にちなんで「ハウメア(Haumea)」と命名されたこの準惑星は、太陽系の第8惑星で太陽から最も遠い海王星の軌道の外側にあることが知られている数個の準惑星の一つ。平らな葉巻のような形状をしており、衛星を2つ持っている。海王星よりはるかに外側の太陽系外縁、距離にして太陽から約80億キロ離れた場所に位置し、自転軸の周りを高速で回転しながら太陽の周りを285年の周期で公転している。

 海王星や土星、天王星、木星などのいわゆる巨大惑星はすべて輪を持っている。輪を持つ天体としてはこれまで、ケンタウルス族(Centaurs)天体のカリクロー(Chariklo)が見つかっていたが、不安定な軌道を持つケンタウルス族天体は惑星ではなく大型の彗星(すいせい)と考えられているため、準惑星の周りにある輪が観測されたのは今回が初となる。ハウメアの輪は、土星の輪に似た密度の高い幅約70キロのもので、氷の粒子でできている。

 論文の共同執筆者で仏パリ天文台(Paris Observatory)のブルーノ・シカルディ(Bruno Sicardy)氏は、AFPの取材に「太陽系にはこれまで考えられていたよりずっと多くの多様性と創意性が存在することが今回の発見で証明された」と語った。

 今年1月21日、ハウメアが特定の恒星の前を通過した恒星食をシカルディ氏と研究チームが詳細に観測したことが今回の新発見につながった。
【翻訳編集】AFPBB News