政治的な事柄がサッカーに影響を及ぼすことは残念でならない……。 (C) Getty Images

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 その決断はサッカー界のみならず、あらゆる世界に影響を及ぼしそうだ。現地時間10月10日、豪州メディア『SBS』が、同国政府がU-19アジア選手権予選で入国予定だった北朝鮮代表を受け入れないことを決めたと報じている。
 
 同メディアによれば、11月8日にU-19北朝鮮代表は、アジア選手権予選の試合を行なう予定だったが、オーストラリア政府が入国ビザを発給しないことを決めたという。
 
 さらにSBSの取材に応じた豪外務省のジュリー・ビショップ氏は、「AFC U-19選手権予選でオーストラリアにやって来る予定だった北朝鮮サッカーチームの入国を許可しないことを決定した」と明言したうえで、理由も明かした。
 
「彼らを招き入れることは、核兵器やミサイルの違法開発を繰り返す北朝鮮に対して、強く反対している政府の立場に反することになる。そして、国連安保理の決議にならい、北朝鮮に対する外交的かつ経済的プレッシャーを増やすという努力にも矛盾することになってしまう」
 
 この決定を受けたオーストラリア・サッカー協会の広報は、「我々は政府の決定を尊重する」としながらも、「国外で試合が開催される可能性が高くなったことは残念に思う」と第三国での試合開催を惜しんだ。