パナマ代表チームは、国の英雄となった。ゴメス監督(写真)はコロンビア、エクアドルなどの代表監督を歴任、1994、2002年W杯にも出場。14年よりパナマを率いてきた。 (C) REUTERS/AFLO

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 10月10日(現地時間)に行なわれたロシア・ワールドカップ北中米カリブ海地区予選で、コスタリカを終了間際の勝ち越しという劇的なかたちで下したパナマが3位に浮上し、初の本大会出場を決めた。

 53分の同点ゴールについては、CKからのシュートがゴールラインを割っていなかったとして大きな論争を巻き起こしているが、パナマでは構わず国中が祝賀ムードに包まれている。
 
 そんななか、同国のファン・カルロス・バレーラ大統領はツイッターの公式アカウントで「このチームは歴史を作り、400万人のパナマ国民の夢を叶えた」と、コロンビア人のエルナン・ダリオ・ゴメスに率いられた代表チームを称賛した。
 
 そしてさらに大統領は、「この歴史的快挙を祝おう!」と訴え、翌日を国民の休日とすることを発表。会社も学校も全て休みとなり、国全体でW杯初出場の喜びを分かち合うことになったのである。
 
 今回のパナマだけでなく、サッカーが盛んな国ではW杯に絡んで休日が設けられることはこれまでにもあったが、こういったことからも、改めてこの世界最大のスポーツイベントの存在の大きさと価値の高さが感じられる。