歓喜に沸いた首都パナマ・シティ。ひとつのゴールが、パナマとアメリカの明暗を分けた。(C)REUTERS/AFLO

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 ロシア・ワールドカップ北中米・カリブ海予選は10月10日に最終節を迎え、メキシコ、コスタリカ、パナマの本大会出場が決定した。4位のホンジュラスがオーストラリアとの大陸間プレーオフに臨む一方で、トリニダード・トバゴに1-2で敗れたアメリカは5位に転落。1990年大会以来、7大会連続出場を誇っていた常連が姿を消した。
 
 しかしながら、パナマがコスタリカを2-1で下したゲームではひと悶着があった。53分、アウェーのパナマはCKから同点に追いつくが、ボールは明らかにゴールラインを割っていなかった。パナマのFWブラス・ペレスがシャツを引っ張られて倒れながらもボールに食らいつき、なんとか肩でプッシュ。だがボールはゴールライン上で止まり、コスタリカのDFロナルド・マッタリッタが掻き出し、コーナーキックに逃げていた。
 
 ところがグアテマラのウォルター・ロペス主審はこれをゴールと認めてしまう。コスタリカの選手たちが猛然と抗議するも覆らず、ビデオで判定するゴールライン・テクノロジーも導入されていない。試合は87分にパナマが劇的な逆転ゴールを決め、悲願のワールドカップ初出場を掴んだ。
 
 面白くないのが、予選敗退となったアメリカだ。国内メディアは夜通しでこのファントム・ゴール(疑惑のゴール)を動画で連続再生。『MLS Soccer.com』は「酷すぎるジャッジで、世紀の大誤審だ! ブルース・アリーナ(監督)のチームは少なくともプレーオフには回れたはずだ」と断じた。
 
 さらには、ホンジュラス対メキシコ戦の内容についても言及。「彼らはメキシコに勝利したが1-2からの2得点はどちらもおかしなものだった。ひとつは相手選手にファウルした後で、もうひとつはオフサイド。アメリカにとっては呪われたような一日だった」と報じている。
 
 アメリカ・サッカー連盟からFIFAへの提訴などは発表されていないが、悔やんでも悔み切れない最終日となった。