北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は10日、米韓が米戦略兵器の循環配備の拡大について協議していることを非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

米国のトランプ大統領と韓国の文在寅大統領は9月21日の首脳会談で、韓国と周辺地域に米戦略兵器の循環配備を拡大することで合意。韓国国防省によると、現在緊密に協議されているという。

論評は、「これは共和国に対する重大な軍事的挑発として朝鮮半島を核戦争のるつぼの中にどうしても追い込もうとする危険極まりない行為である」と糾弾した。

また、「米戦略資産の朝鮮半島循環配備はアジア太平洋地域で軍事的覇権を掌握するための米国の侵略的奸計の所産である」と述べた。

さらに、「かいらいが米国に戦略資産の朝鮮半島循環配備拡大を哀願しているのは、上司の力を借りて同族を武力で害しようとする犯罪的企図の発露として、民族の運命は眼中にもなく核戦争勃発の危機をあおり立てる天下にまたとない逆賊行為である」と非難した。

その上で、「米戦略資産の朝鮮半島循環配備拡大こそ、最終的滅亡を早める自殺的な選択になるであろう。米国とかいらいは、自分らが繰り広げている無謀な挑発騒動がどんな悲惨な結果につながるかについて熟考しなければならない」と強調した。