自分の経験からセオリーを学び、それを他でも発揮することができるビジネスマンは伸びると言われていますが、「忘れてはいけないこともある」と注意を促すのは無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者である坂本りゅういちさん。セオリーの逆を打つことが正解の場合もあるという、その理由は?

セオリーは絶対じゃない

接客にしてもお店づくりにしてもセオリー(理論)というものがあります。新作が入荷してきたら、ここに配置する。お客様が来店されたら、こう動く。そういったセオリーは、お店を運営していく中で積み上げていき、基本的にはどんな店でも通用するものです。

しかし、だからと言って、絶対的に正解というものでもありません。例えば、先日伺ったお店でこんなことがありました。売り場のレイアウトについて話をしていたのですが、そのお店では新作商品が、外から見えにくい位置に配置されていたのです。普通、セオリー通りならば、新作商品は外からすぐに目につく場所に配置します。でも、そのお店では違ったのですね。

理由を聞いてみると、とても納得しました。そのお店の商品は少し特殊な商品で、お客様もその道に詳しい方が来店されます。そこに来られるお客様たちは、一般的なお店のように、開けっぴろげになっていると周囲に見られることを気にして、ゆっくり商品が選べないということだったのです(詳しく説明はできないので、わかりにくかったらすみません)。

つまり、お客様としては、周囲の人たちの視線を気にすることなく、商品選びができる方が良いのですね。だから、そのお店ではあえて、周りからの視線が気にならない、奥まった場所に新作商品を配置してありました。

これは、一般的なお店では考えられないことです。言うなれば、セオリーとは真逆の行為ですよね。ですが、実際にお店をしばらく見ていたら、その通りにお客様は奥まった場所で楽しんでいらっしゃいました。

長くお店に携わっていると、次第にセオリーが生まれてきます。

「この場面ではこうするのが良い」

「こういう時は、必ずこう動く」

こういったセオリーは、普通であれば経験や蓄積から生まれる効果の高いものです。しかし、それが絶対の正解ではないということは忘れてはいけません。特に、他のお店などを経験したことのある人は、気をつけなければいけないことです。

正解は常に、その現場にあります。それはセオリー通りではないことも少なくありません。あくまでも過去の経験や、蓄積は、参考にしかなりません。それを正解だと信じ込んで、正しい答えを見失わないようにしたいですね。

今日のおさらいです。

セオリー通りでないことが、正解の場合もあることを忘れない。

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出典元:まぐまぐニュース!