予選最終節でまさかの6位転落…W杯出場逃したチリ、ピッツィ監督が辞任へ

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 チリ代表を率いるフアン・アントニオ・ピッツィ監督が、2018 FIFAワールドカップ ロシア南米予選で敗退したことの責任を取って、辞任することを決めたようだ。イギリスのサッカー誌『FourFourTwo』電子版が伝えている。

 大混戦となった南米予選では、3試合を残して首位突破を決めたブラジル代表を除き、どのチームがW杯出場権を獲得するか最終節まで分からない状況に。3位のチリ代表はアウェイでブラジル代表と対戦したが、MFアルトゥーロ・ビダル(バイエルン)を出場停止で欠いたことも影響し、0−3と完封負けを喫した。

 その他の試合では、2位のウルグアイ代表が4−2でボリビア代表を下し、前節終了時点ではチリと同勝ち点で並んでいた4位のコロンビア代表が、5位のペルー代表と1−1で引き分け、6位に沈んでいたアルゼンチン代表がFWリオネル・メッシ(バルセロナ)のハットトリックの活躍で3−1とエクアドル代表に勝利した。

 このため、最終節で大きく順位が入れ替わり、2位ウルグアイ、3位アルゼンチン、4位コロンビアがW杯出場権を獲得。5位のペルーはニュージーランド代表との大陸間プレーオフに進み、前節終了時点で3位に立っていたチリが一気に6位転落して、まさかの予選敗退となってしまった。

 現在49歳のピッツィ監督は、2016年1月にチリ代表監督に就任。試合後に自身の去就について口を開いた。

「先週も言ったが、私の契約はもうここで終わりだ。決断を下すのは協会の幹部かもしれないが、このチームにとって何が大事なのか、必要なのかをしっかりと見極めなければならない。最高の選択をするためにね」

「だからその最高の選択のためにも、私はこのチームを去る」

「選手を選び、システムを決める権限は私にあった。だから責任は私にあると考えている」

 チリ代表はコパ・アメリカで2連覇を達成。昨年6月に行われたコパ・アメリカ2016では同監督が優勝に導いたが、南米予選では力を発揮することができなかった。