母国救ったメッシの衝撃ハットにアルゼンチン紙脱帽 「他の10人との違いを導き出した」

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W杯出場へ崖っぷちのなか、エクアドルとの大一番で圧巻3得点

 苦境のアルゼンチンを救ったのは、やはりこの男だった。

 FWリオネル・メッシはロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選最終節の敵地エクアドル戦で、チームを本大会出場に導くハットトリックの離れ業をやってのけた。この大活躍にアルゼンチン紙「ラ・ナシオン」は、「他の10人との違いを導き出した」と、大一番での出色のパフォーマンスを大絶賛している。

 前節終了時点でW杯出場権獲得圏外の6位に沈み、出場権を得られる4位以内の確保に向けて勝利が求められたアルゼンチンだったが、敵地キトに乗り込んだ試合はキックオフからわずか38秒でエクアドルに先制ゴールを許すまさかの展開に。同紙が「バケツに入った冷水を浴びせられた」と表現した失点後、明らかにチームは重圧がのしかかった硬いプレーに終始していた。

 その状況を一変させたのがメッシだった。前半11分に同点弾、その7分後に逆転ゴールを奪うと、後半17分には唯一無二のドリブル突破でマーカー3人を引きつけ、ループシュートを叩き込む超絶技巧で3得点を奪った。

「しかしアルゼンチンのキャプテンは国家同士の戦いでついに本領を発揮した。(前節ドローに終わった)ペルー戦ではボールをねじ込めなかったのを、キトの地で見せた。最初のゴールはディ・マリアとのコンビネーションからもたらされ、落ち着きを取り戻した」と同点弾について描写した同紙は、このようにも絶賛している。

3得点は「夢を続けるために導かれたもの」

「そして彼の個人技は他の10人との違いを導き出した。安堵、そして結果を導いたのはやはりリオネル・メッシだった。このハットトリックは夢を続けるために導かれたものだった」

 この日、ゴールに絡んだMFアンヘル・ディ・マリア以外の味方アタッカーは、決してメッシを生かしきったとは言えないが、それでもメッシは圧倒的な個人能力でW杯をもぎ取った。前回ブラジル大会準優勝の雪辱を果たしたいアルゼンチン。良くも悪くも“メッシ依存”が、これまで以上に代表チームで高まっていることを象徴した一戦であることは、国内でも認知されているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images