後半から途中出場した原口だが、この日は持ち味のダイナミズムは鳴りを潜めた。チームの出来に苦言を呈した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2017]日本 3-3 ハイチ/10月10日/日産スタジアム
 
 後半の頭からピッチに立った原口元気は、「守備がはまらなかったので、自分たちの良さが出なかった。前半に2点取るまでは、相手も“寝てた”。フワッとしてたなかで、ポンポンと得点が入って……。そこまでは良かったですけど、その後は正直ボールの取りどころが決まらなかった」と反省した。
 
 守備がはまらなかったのは、チームの意思疎通がとれていなかったからだ。原口が「統一がされていなかった。僕ら(前線の選手)は前からいきたくて、でも後ろはあまりついてきてなくて、という感じがした」と語ったるように、この日の日本代表は、序盤こそ良い流れで試合を運んでいたものの、あっさりと失点を許した28分以降、全体のバランスが崩れ、プレスのかけどころが明確になっていなかった。
 
 もちろんテスト色の強い親善試合で、選手が入れ替わっていたこともあるが、逆に言えば、メンバーが代わると、たちまち戦術が実践できずに崩れてしまう脆さを露呈してしまったのだ。
 
「自分の最後のクオリティも納得できなかったけど、チームとしての“バラバラ感”。チームとしてどう攻めてどう守るのか。それを徹底できなかったことのほうが問題だった」
 
 原口が抱いた“バラバラ感”は看過できない問題だ。この10月シリーズでの2連戦で浮き彫りになった課題は小さくない。

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