10日、太平洋電脳網は、電子炊飯ジャーから日本と中国の製造業に存在する差について考察した記事を掲載した。写真は中国の炊飯ジャー。

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2017年10月10日、太平洋電脳網は、電子炊飯ジャーから日本と中国の製造業に存在する差について考察した記事を掲載した。

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記事は「近年、高価な日本製の電子炊飯ジャーが中国市場に侵食し、よく売れている。さらに、日本旅行のお土産に炊飯ジャーを買って帰る人までいる。日本製で炊いたご飯はおいしいから、というものだが、本当にそうなのか?」としたうえで、ある実験について紹介した。

その実験は、同じ1000元(約1万7000円)程度の価格帯で売られている中国製と日本製の炊飯ジャーでコメを炊き、どちらの製品で炊いたものかを隠したうえで10人の年配男女に食べてもらうというもの。その結果、5人が中国製で炊いた白米を、3人が日本製で炊いた白米をおいしいと回答し、残りの2人が「大差ない」と答えたという。また、炊いた白米の糖分やアミノ酸などを測定したところ両者に大きな差はなく、中国製が日本製を上回る指標もあったとのことだ。

記事は「実際、両国の基礎技術に大きな差はなく、中国の製造業が技術的に遅れているという訳ではない。むしろ、中国製炊飯ジャーのほうが機能の多彩さ、スマート化の面で先を行っている」とした。

その一方で「日本人は内釜を手づくりにするなど、手間暇かけて研究し、より高価で精緻な炊飯器を作ろうとしたがる。このような製品は、中国ブランドには全くない。日本には、実用的で使い勝手が良く、おいしくご飯が炊けるというポイントを満たしさえすれば高い値段で売れ、消費者もお金を惜しむことなく買ってくれるという考え方がある。炊飯ジャーに限らず、日本の工業が急速に進化したのは、こういう精神が元になっているのだ」と論じ、「パクリ」とコストパフォーマンスに頼って市場を開拓してきた中国製造業には技術研究への投資が不足していることを指摘した。(翻訳・編集/川尻)