決して理想的なかたちでのラストマッチではなかっただろうが、自らの責務はしっかり果たしたロッベンは試合後、愛息の登場に笑顔を見せた。 (C) Getty Images

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 10月10日(現地時間)に行なわれたロシア・ワールドカップ欧州予選の最終節、オランダはスウェーデンに2-0で勝利したが、2位浮上の条件だった6点差以上、そして7ゴール以上という条件にははるかに及ばず、2002年日韓大会以来の予選敗退が決まった。

 しかし、この試合でキャプテンのアリエン・ロッベンは、意地の2ゴールを決めて見せた。相手DFのハンドで得た16分のPKでは、技巧的な「パネンカ」でGKの逆を衝き(ややGK寄りで足に当ててしまう危険もあったが……)、40分の2点目は強烈な左足のダイレクトショットだった。
 
 そして、あえなく終戦となった後、彼はオランダ代表からの引退を表明。19歳だった2003年4月30日、PSV所属時にポルトガル戦でデビューを飾ったロッベンは、以降、長きにわたってオランダの中心選手であり続け、歴代9位となる96試合でその技を披露してきた。
 
 また通算得点は、スウェーデン戦での2ゴールで37に。英雄デニス・ベルカンプと並んで、歴代4位となった。
 
『De Telegraaf』紙などによると、試合にロッベンは「引退については、以前から考えていた。33歳という年齢、(バイエルンという)トップクラブでプレーしている状況を鑑み、決断する必要があった。正しい時期だと思う」と語っている。
 
 同じ時期に代表入りした「グレート4(ロッベン、ロビン・ファン・ペルシ、ラファエル・ファン・デルファールト、ヴェスレイ・スナイデル)」のなかで、最後まで代表の一員であり続けたことについては、このようなジョークを残している。
 
「『ガラスの男』が一番長く、最後までもったね」
 
 幾度もの怪我を乗り越えて、ここまでのキャリアを築き上げてきたロッベン。2010年南アフリカ大会の準優勝、14年ブラジル大会の3位入賞などに貢献したレジェンドが、「特別で難しかった」試合を最後に、静かに代表の舞台を降りて行った。