グリーズマンの1G1Aで辛勝のフランスが6大会連続15度目のW杯出場決定!《ロシアW杯欧州予選》

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▽フランス代表は10日、ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループA最終節のベラルーシ代表戦に臨み、2-1で勝利。この結果、6大会連続15度目のW杯出場を決めた。

▽前節、4位のブルガリア代表に辛勝した首位フランス(勝ち点20)は、自力での本大会出場が懸かるスタッド・ド・フランスでの最終節で5位ベラルーシ(勝ち点5)と対戦した。デシャン監督は、ブルガリア戦から先発3人を変更。負傷のカンテやラカゼット、ムバッペに代えて、コマン、ジルー、レマルを起用。ジルーとグリーズマンを縦関係の2トップに配した[4-4-1-1]の布陣を採用した。

▽立ち上がりからやや硬さの見えるフランスは、右サイドのコマンやグリーズマンの個人技を軸に前線に張るジルーをターゲットにしたクロスでゴールチャンスを窺う。流れの中からは思うようにチャンスを作れないホームチームだったが、18分にセットプレーの流れからトリッソのクロスをゴール前で競り勝ったヴァランが頭で合わすが、これは相手GKの好守に遭う。続く20分にもセットプレーの流れからジルーがヘディングシュートも今度はクロスバーを叩く。

▽徐々に決定機を作り始めたフランスは27分、バイタルエリアでトリッソから足元にパスを受けたマテュイディがボックス左に走り込むグリーズマンに正確なスルーパスを通す。最後は頼れるエースが相手GKの股間を抜くシュートを流し込み、待望の先制点を奪った。

▽グリーズマンのゴールでようやく重圧から解き放たれたフランスは33分、高い位置で相手DFのパスをカットしたグリーズマンがボックス内に走り込むジルーにラストパス。これを受けたジルーがDFとGKに囲まれながらも泥臭く左足で流し込み、貴重な2点目を奪った。

▽その後も危なげなく試合を運ぶフランスだったが、前半終了間際の44分には自陣左サイドで与えたスローインの流れからDFディーニュが簡単にクロスを上げさせてしまい、DFヴァランの前に飛び込んだサロカにワンタッチで流し込まれ、1点を返されて前半を終えた。

▽やや嫌な形で試合を折り返したフランスは、後半も主導権を握るもののなかなか決定機を作れない。この状況に業を煮やすデシャン監督は、61分にコマンを下げてムバッペを投入。しかし、この交代直後に再び左サイドを崩されてサロカにあわや同点ゴールという決定機を許すなど、なかなか流れを掴み切れない。

▽後半半ばを過ぎると、やや疲れの見えるベラルーシに対して、フランスがムバッペの個人技からジルーらに決定機が訪れるも、ムバッペがボックス内でGKに倒された場面でPKが与えられないなど、3点目が遠い。

▽その後、2位スウェーデンが負けているという状況も考慮してエースのグリーズマン、レマルを続けて下げ、ムサ・シッソコ、パイエの投入で逃げ切り態勢に入ったフランスは、きっちり前半のリードを守り切って2-1の勝利。予選を通して苦しい戦いを強いられたものの、貫録の首位通過で6大会連続15度目のW杯本大会出場を決めた。

◆ロシアW杯欧州予選グループA最終順位

(勝ち点、得点、失点、得失点差)

1.フランス 23pts 18得点 6失点 +12

2.スウェーデン 19pts 26得点 9失点 +17

3.オランダ 19pts 21得点 12失点 +9

4.ブルガリア 13pts 14得点 19失点 -5

5.ルクセンブルク 6pts 8得点 26失点 -18

6.ベラルーシ 5pts 6得点 21失点 -15