(写真提供=SPORTS KOREA)

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日本と同様、韓国でもウィンタースポーツの中で断トツの人気を誇っているのがフィギュアスケートだ。韓国でフィギュアは「ウィンタースポーツの花」とも呼ばれている。

韓国のフィギュア人気は、開幕を間近に控えた平昌五輪でも証明されている。

観戦チケットの売れ行きが伸び悩んでいる中、フィギュアは前売り券の1次販売分が完売した。文在寅大統領もフィギュア競技の入場券を購入したと伝えられている。

ただ、韓国フィギュアが平昌五輪の舞台でメダルを獲得する可能性は高いとは言えない。

キム・ヨナの引退以降、男子・女子ともにこれといったスター選手は存在せず、男子に至っては9月30日のネーベルホルン杯でかろうじて出場権を獲得したほどだ。

これまでも韓国は“フィギュア不毛の地”と呼ばれてきたが、今も変わらず韓国フィギュアは世界から後れを取っているのが実情なのである。

フィギュア競技人口の日韓比較

実際、韓国はフィギュアの競技人口も少ない。

韓国スケート連盟によれば、2016年度の選手登録数は659人に過ぎず、そのうち男子選手はわずか50人しかいなかったという。

日本の競技人口が2015年時点で3555人と言われていることと比較しても、かなり少ないことがわかるだろう。

韓国ではキム・ヨナの登場によってフィギュアを始めた人々が爆発的に増加したと伝えられているが、それでも実際はまだまだ寂しい状況にあるわけだ。

選手が少ないことには、アイスリンクの数が限られていることも関係しているだろう。

現在、ソウルにあるリンクは6カ所のみで、全国すべてのリンクを合わせても22カ所にしかならない。

国土の大きさも異なるため単純比較はできないが、日本スケート連盟が把握しているだけでも128個のリンクがある日本と比べてもその差は歴然だ。

練習環境が限られているのだから、フィギュア人口が増えないのも無理はないだろう。

しかも、リンク数が少ないばかりかその質も評判が悪く、韓国代表選手たちも不満を漏らしているほどだ。
(参考記事:「日本でさえ羨ましい」韓国フィギュアを“不毛の地”にしている劣悪な環境とは

大会数は日本のわずか4分の1

さらには、大会の数も限られている。

2016年に開かれた国内大会は、ジュニア大会も含めてわずか6つだった。

同年、日本では同年に24の大会が開催されている。韓国の大会数は日本の4分の1に過ぎないのである。

韓国にはフィギュア選手が成長する機会も足りていないというわけだ。

フィギュアへの注目度とは裏腹に、肝心の選手が育つ環境が整っていないのが韓国の現状と言えるが、だからといって韓国フィギュア界に希望がないわけではない。

今年2月に札幌で開かれた冬季アジア大会で金メダルに輝いたチェ・ダビンはその代表だろう。

彼女のような有望株がキム・ヨナを超えるスター選手に成長し、人々の関心を集めれば、韓国フィギュア界にも影響を与えることだろう。

課題は山積しているが、いつか韓国フィギュア界が“フィギュア不毛の地”という汚名を返上する日が来ることを期待しつつ、引き続き動向を追っていきたい。

(文=李 仁守)