2試合ぶりに先発したDF昌子源

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[10.10 キリンチャレンジ杯 日本3-3ハイチ 日産ス]

 結果を真摯に受け止めた。日本代表DF昌子源(鹿島)は2試合ぶりに先発し、初めてDF槙野智章とセンターバックを組んだ。「やっているほうとしてはそんなに悪くなかったけど、結果として3失点したら良くないと言われるのは当たり前」。ハリルジャパン31試合目で初の1試合3失点。2-0とリードしながら一時逆転を許す展開に「ハイチは2点取られてからどんんどん調子が出てきたし、僕らも受け身になった」と振り返った。

 2-0とリードして迎えた前半28分、ハイチは日本の左サイドからFWドナルド・ゲリエがドリブルで中に切れ込むと、スルーパスにボランチの位置からMFケビン・ラフランスがフリーで走り込み、追撃ゴールを奪った。

「ワンボランチでやっていて、(アンカーの遠藤)航の脇が空いていた。自分のところでつぶし切れず、航のところでもつぶし切れず、2列目から入ってきたのに付いていけなかった。ワンボランチで一番やられてはいけないやられ方だった」

 2-2の後半33分に決められたミドルシュートに対しては昌子の寄せも甘かったが、その対応は「難しかった」という。フリーで受けたFWデュカン・ナゾンに対し、その外側を回った選手にDF酒井高徳が引き出され、昌子が遅れて対応する形。そもそもはロングボールから起点をつくられて展開された流れに「最初、槙野くんが行って、次に航が行って、サイドに展開された。そこでつぶし切ることが大事だった」と指摘した。

 シュートはナゾンを褒めるべきだったが、「日本にはいないタイプ。いい選手だった」と、2ゴールの相手エースを称えた昌子は「次につなげないと意味がない」と力説。身体能力の高いハイチの選手に対し、「普段出てこないところで足が出てきたり、なかなか日本にいては経験できないことだった」と率直に語った。

(取材・文 西山紘平)