【会見全文】失望感を露わにしたハリル「監督になってから最悪の試合」、サポーターには「本当に謝罪したい」《キリンチャレンジカップ2017》

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▽日本代表は10日、日産スタジアムでキリンチャレンジカップ2017のハイチ代表戦に臨み、3-3のドローに終わった。

▽試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に出席。試合内容への失望感を強調し、怒りを覚えているとコメント。また、スタジアムに駆けつけた約4万8千人ものサポーターに対して謝罪した。

◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)

「我々はこのような試合を見せてしまって、分析するのが難しい試合になった。最も良くない試合の1つだと思う。本当に多くのチャンスを作って2-0にしたあと、選手たちの頭の中に何が起きたのかは分からない。得点を獲った後、全てが止まってしまった」

「今日はこれまでプレーしてこなかった選手にかなりのチャンスを与えた。それぞれが候補に入りたいから、それぞれが見せてくれたが、長年監督をしていて、こんなに内容の悪い試合は見たことがない。 本当に良くない現象が色々起きた」

「このような試合の後にワールドカップ本大会の話をすると、愚かな人間だと思われるような内容の試合だった。私も声を大にして、みなさん来てくださいと言ったにもかかわらず、こんな試合をしてしまったことに謝罪したい。多くのサポーターのみなさんが来てくれて、良い雰囲気を作ってくれた。良い試合をするための全てのコンディションは整っていた」

「ただ、このような試合をしてしまうと、説明がつかない。これは私の責任だ。フットボールでは、色々なことが言えるが、色々な面で受け入れがたいものを見た」

「これからしっかりトレーニングをし、批判を全て受け入れる。良くない状態の選手は選べないと言うことだ。色々な面でレベルの低いものを見せてしまったと思う」

「ハイチ代表は彼らなりのプレーをして、我々を苦しめたことは祝福したいと思う。3本のシュートで3点を獲った。今日は冷静になれないので、なかなか説明はし辛いが、私の就任からこんなに良くない試合をした。9人のフレッシュな選手を使ったからかは分からない。理解しがたいことで、説明がつかない」

「2-0にして、その他にもチャンスがあって、もっと得点が生まれるんじゃないかと思っていたが、1失点目でチームが存在しなくなった。ニュージーランド戦でも、似たようなことが起きていた。心理面、メンタル面で、何人かの選手は脆いのかなと感じた。本当にやらなくてはいけないことがたくさんある」

「次の対戦相手は、もっと障害がある。我々がこれからやる相手もかなりのレベルだ。我々の幻想が砕かれるだろう。11月の試合だ。世界でも有数の2カ国とやらなければいけない。全く違う対戦相手だ」

「このような試合を繰り返すと、本当にひどい状況になる。ここまでしっかりみんなで作ってきて、1試合、2試合でなかなかパワーを出し切れない。チームとして、まとまっていない。ここに対しては、しっかりと疑問を抱かなければいけない」

──ハーフタイムには選手にどのような事を要求したか

「まずは(長友)佑都のケガは惜しい。浅野も少しヒザに問題を抱えていて、そこまでプレーが良くなかった。ゲームコントロールの部分では、前半の入りの様なプレーをしてくれと要求した。3点目を獲ったら、全く違う内容の試合になったと思う」

「何人かの選手の弱さ、脆さに、ちょっとガッカリしている。対戦相手も、そこまで強豪国というわけではなかった。ナイーブになった面と、パニックになった面。色々な事を分析しなければいけない。私が選手を選んだわけで、こうなったのは選んだ私の責任でもある」

「前半の20分は、何回かチャンスがあって、4点、5点と簡単に獲ることもできたと思う。もしかしたら、我々の方が技術的に優位だと思い過ぎたのかもしれない。それで気が抜けたかもしれない。失点して、終わった。全く違うものになった。ニュージーランドでも起こった様な現象だった」

「しっかり色々な事を分析しなければいけない。何人かの選手には、日本代表でプレーするには、もう少し考えなければいけないと言わなければいけない。全く別のものを見せて欲しいなと思う」

「この1試合で決定的な意見が出るわけでもない。こういった試合をしてしまったことには、全員が疑問を抱かなければいけない。ブラジルとやっていたら、3点じゃなく、10点失点していたかもしれない。つまり、そういったことを意識していかなければいけない。色々なことだ」

「気が緩んだ選手、守備で帰らない選手、準備ができていない選手がいた。もっと違うことを要求していた。気の緩みや、相手の少しのラッキーもあって得点を獲って、その後追いつくのは大変だった」

──3失点は吉田の不在が大きかった様にも思う。CBに関しては、このメンバーで連携を上げるのか、新しい選手を考えるのか

「中盤と前を本格的に変えたつもりだ。もちろん、お互いが初めて連携をとったというのもあると思うが、結果だけを求めるのであれば、この様なメンバーはもちろん選ばない。ただ、トライさせなければいけない選手は沢山いた。色々な選手に可能性を与えなければいけない試合だった」

「将来、色々なケガ人が出てしまったら、我々がスターと呼んでいる選手がケガをしてしまったら、若い選手にもチャンスを与えておかなければ、自信がつかない」

「この2試合で20人を使った。2試合とも、ビッグマッチは期待していなかった。ただ、この2試合目に関してはおかしいなと」

「良い入りをして、2-0になって、良いアクションもあって、急にストップして切れて、精神面、メンタル面で脆さが見えた。定期的に出ていない選手だったとしても、言い訳はできない。もう少し違うものを見せて欲しかった」

「ディテールには入りたくないが、私が就任して28試合目だが、本当に最悪の試合だった。最も悪い試合だった。色々なことに関してだ」

「まず、私自身に怒りを感じている。いつも監督は第一の責任者だ。色々なディスカッションをして、ワールドカップマインドという話もして、2週間ではなく、ここからスタートなんだぞという準備の話をしたが、この内容だった」

「私がしっかり考えなければいけない。本大会の3試合は、かなりハイレベルな試合が続く。規律がなく、複雑なことをやってしまうのは良くない。特にメンタル面で脆さが見えたのが、一番ショックだった」

「トレーニングを続けるだけなので、みんなの前で恥をさらしてしまったが、ワールドカップ本大会に向けて準備ができていないということだ」

「最終予選で1位になり、得点も1番多く、失点も1番少ない、得失点差が多くても、この様な結果になる。ワールドカップ本大会の準備がまだできていない。みなさん、私が厳しいと思うかもしれないが、そうではない。全ての面でトレーニングしなければいけないことが、たくさんあるということだ。それを伸ばすのみだ」

「11月の試合は、本当に大きな大きなテストになるだろう。世界の現段階の2強の国だ。そこで色々な意見や考え方が導き出されるだろう」

──知らないチームと対戦したことはどう感じたか

「ハイチのことをたくさん知って試合に入ったわけではない。ただ試合は何試合か観た。色々なチーム構成で来ていることも話した。選手を変更してチームを作っているなと。フィジカル的なパワーがあり、スピードも持っていると話した。個人でなかなか良い選手も何人もいるなと。ナゾンの話もした。ナゾンは2点獲っている」

「本当に祝福したい。2-0から我々を懲らしめて、最後まで苦しめてリードしていた。戦う意識、良い結果を手繰り寄せたチームを祝福したい」

「初めて日本が3失点した。3失点したことはない。我々は彼らを目覚めさせてしまったかもしれない。ただ、我々も目覚めたので悪くはない。本当にハイチのチームは素晴らしかった」

──デュエルが今日の試合は見られなかった気がするが。また、今日のメンバーは今後のメンバー入りが厳しくなったということか

「最終的な23人は6月に発表するが、そこまでは色々なことが起こる。今回は10人を新しくした。色々な選手のクオリティを見なくてはいけなかったので、そうした。ただ、私も先に行ったが、代表としてチャンスを与えたのだから、もう少し違うものを見せて欲しかった。そこが失望しているところだ。なぜこんなにパニックになったのかなというのもある。何をすべきかがわからなくなった」

「23人に絞るまで時間がある。今日の23人が全員違う23人になるかもしれない。今日のようなパフォーマンスを見せ続けるなら、それはダメだ。今回の合宿はたくさんの選手を見るトライをしたということだ。見せるチャンスを与えた。ただ、結果だけを求めるのであれば、おそらく違うチーム構成にしたはずだ。これは私の責任だ。私をしっかりと批判してほしい。私も私の選手としっかりディスカッションして考えていきたい」

「就任してから一番良くない試合だった。私が監督をしていても、こんなに悪い試合はなかった。アグレッシブさやオーガナイズの仕方だ。各選手にはどうやってプレーする、どういった役割かは各自説明した。ただ、説明だけでは不十分で、しっかりとトレーニングしなくてはいけない」

「批判はしっかりと受け入れなければいけない。そしてトレーニングをするだけだ。フットボールも十分知っているので、色々な冒険を経て来た。1試合でそんな酷い話はしたくない。28試合目が本当にレベルの低い試合だった。ただ、我々がやって来たこと全てが台無しになったわけではない。私たちがここまでやって来た試合の道筋は自信を持っていいと思う。勝利も続けて、引き分けて、色々な数値も出ている。ただ、目を閉じてはいけない。特に今夜の試合はだ」

「ハイチは本当にリスペクトしているが、3失点してしまった。私が監督をして3失点は本当にない。今回はやられてしまった。とにかく私を批判することは受け入れるので、もっと批判してほしい。批判し続けてほしい。私はすべきことは分かっている。成功するかは別の話だ」

「最終予選はオーストラリアに勝って突破して、みんな熱狂的になったが、私は後ろでちょっと待てよとなっていた。ただ、今日の試合はまだ理解できていない。サポーターに私は呼びかけたし、私の名前で本当に謝罪したい。来て頂いて、良い試合を見せたかったが、心の奥から正直に謝りたい。駆け引きなしに謝りたい。申し訳なく思っている」

「デュエルに関して。私が言いたいことはわかっていると思う。まだ統計が出ていないが、たくさんのデュエルに負けたな。そんな感じだ。守備も少しナイーブだったかなと。ただ、相手はドリブルも仕掛けてくる、個人もうまい、パワーもある。ラッキーな面もあったが、試合にはラッキーなことは必ずある。我々のパフォーマンスが悪くやられた。ポゼッション率は高かったかもしれないが、ポゼッション率が高いからといって勝利に結びつくわけではなく、デュエルと得点数だ」

「今日もたくさんシュートを打ったが、でもゴールの外だった。それ以上言うことはできない。とにかく私を批判してほしい。失敗した試合だ。たくさんトレーニングして、次の試合に臨みたい。メンタル面、フィジカル、テクニック、タクティック…やることはたくさんある」

「みなさんには正直に接しているつもりだ。私自身に疑問を抱かなければいけない。私が監督になってから最悪の試合だったし、勝てたかもしれないが、そうだったとしても、なぜこんなことが起きたのかを考えなくてはいけない」