ハイチと3-3のドローを演じ、ハリルホジッチ監督が怒りを露わにした。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2017]日本3-3ハイチ/10月10日/日産スタジアム

 日本代表のボスはご立腹だった。
 
「我々の最も悪い試合のひとつ。2-1になって、選手たちの頭のなかに何があったのか分からない。すべてが止まってしまった。これまでチャンスがなかった選手に出番を与えたが、長年監督をやってきて、ここまで内容が悪い試合は見たことがない」
 
 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は会見で、このように述べた。試合は7分に倉田秋、17分に杉本健勇のゴールで2点を先行しながら、28分、53分、78分と3失点。後半アディショナルタイムに香川真司の得点で同点にしたもの、指揮官の怒りは収まらなかった。
 
「私の就任からこんなに良くない試合は見たことがないが、9、10人と新しい選手を使ったからか? 怒りと説明がつかないことばかりだ。2-0にして、そのあともチャンスがあり、もっとゴールを奪えると思ったが、1失点目ですべてが止まった。ニュージーランド戦も少しあったが、メンタル面で弱い選手がいる。もしかしたら、自分たちのほうが技術的に上だと過信したのかもしれない。(これからは)やるべきことがたくさんある」
 
 代表初先発の杉本を初め、多くの選手が試された試合で序盤に2点のリードを奪った。しかし、最も憤りを露わにしたのはその後の試合運びで、メンタル面を痛烈に指摘した。
 
 格下と見られたハイチによもやのドローで、このままでは11月に対戦するブラジル、ベルギーとの試合が心配される。”イライラ”の指揮官はこう続けた。
 
「このままだとブラジルに10点は取られる。次の11月の相手はもっと強い。世界でも有数の2か国とやる。気が緩んだ選手、守備に帰らない選手もいた。こんな試合を繰り返せば、ほんとに酷いことになるだろう。まだまだチームとしてまとまっていない」
 
 それでも最後に「日本代表でプレーしたいなら、もっとやらなければいけない」と選手たちに発破をかけると宣言したハリルホジッチ監督。強豪との2連戦で、戦う姿を見せてもらいたい。

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