日本だと30代以上の人を1度は恐怖に陥れた「ノストラダムスの大予言」があったように、欧米では主に宗教の教えに基づく「終末の日」が取り沙汰されることがあります。近いところで言うと2017年9月23日には惑星Xが衝突して地球が滅亡するという説が話題になっていましたが、特に大きな波乱もなく世界は10月に突入済み。しかし、このような「審判の日」に備える人が欧米には多く、事前にさまざまな準備をするPreppers(プレッパーズ)と呼ばれる人々がいます。AI(人工知能)が人類を脅かす日が来るかもしれないと危惧される中、窮地に追いやられた場合にどのようにして生き残るべきかがムービー「How To Survive The Apocalypse - Scientific Survival Tips」で説明されています。

How To Survive The Apocalypse - Scientific Survival Tips - YouTube

身を守る道具やサービスが消滅した時、まず整えなければならない最小限のものは「水」「食べ物」「シェルター(隠れ家)」「火」「衣服」の5つ。



まず「水」がなくては人間は生きていけません。幸運にも自然の水源が見つかったとしても、細菌などで汚染されていないとも限りません。安全に水を飲めるようにするには、最低でも5分間沸騰させて殺菌して安全な状態にすること。また、有毒なたんぱく質を加熱によって無害に変成させることも重要。



植物から水を採取できることも知っておくべき。サボテンが見つかった場合は、一部を切り取ってすりつぶすことで水を取り出すことができます。



また、降り積もった雪も貴重な水源になり得ますが、状況によっては汚染物質を含んでいることもあるので用心にこしたことはありません。また、布に染みこんだ水を搾り取ったり、葉に付いた水滴を集めたり、岩の割れ目にたまった水を集めたりすることもサバイバルにおいては重要な行動となります。



舌でくちびるをナメると重要な水分が失われることがあるので注意。喉が渇いた時は、ボタンや小石を口に含むことで「だ液」の分泌を促して渇きを和らげることも役に立つとのこと。幸運にも多量の水が見つかっても、一気に飲んでしまうのではなく、少しずつ飲むことで体に十分に水分を行き渡らせること。さもなくば吐き気に襲われて、逆に水分を体外に排出してしまいかねません。



次は「食」について。非常時には、昆虫などを食べて飢えをしのぐことが避けられなくなることも。しかしこれらの生物は、たんぱく質やビタミン、ミネラルを効率よく摂取できる優れた食べ物にもなり得ます。



また、野生の生きものを捕らえて食べることも不可欠となってきます。



ただし、狩りを行って獲物を捕らえた場合、筋肉に残された乳酸が作用することで肉の劣化が早く進むことも。そんな場合は、迅速に加工して調理すれば、悪影響を最小限に抑えることが可能。



1カ月以上にわたってビタミンCを摂取できない状態が続くと、体の治癒機能が弱って傷が治らない状態になります。これは、体の再生に必要なコラーゲンやたんぱく質が不足してしまうため。そんな時は、スプルース(杉)の小枝と葉を煮出したお茶を飲むことで、コップ一杯のオレンジジュースと同等のビタミンCを採ることができます。



野生生物で捕らえやすい生き物の一つが、ウサギです。しかし、ウサギはあまり脂肪を持たない生物なので別の方法で脂肪を摂取する必要があります。現代社会ではバターや牛乳などから脂肪を簡単にとることができますが、サバイバルの現場にバターやアイスクリームがあるはずもありません。そんな時は、ドングリの実を探すのが良い方法。



ドングリは脂肪を多く含み、多くの場合は毒もありません。しかし、タンニンに由来する苦みがあるので、直接食べるのではなく、まず2時間ほど煮沸してから実をすりつぶし、粉をこねてパンなどにして食べるとOK。ドングリ以外にも、タンポポやカエデの種なども同じ方法で食べることができるようになります。



海が近くにある時は、魚が重要な栄養源となります。



魚に加え、海藻も貴重な栄養源になることを知っておくべき。煮ても良し、蒸しても良し、焼いても良し、さらには生でも食べられる貴重な食物になります。また、貝なども貴重な食物であることは言うまでもありません。



動物を捕まえて肉を入手できた時、主な食べ方は「焼く」こと。木や鉄の棒に肉を刺して火にかざすのが一般的な方法ですが、地面に穴を掘って「蒸す」という方法も覚えておけばベター。



地面に穴を掘り、その中に焼いた石を入れ、水分を含んだ野菜や海藻をその上に敷き詰めます。そして肉を載せ、上から水をかけると、石の熱によって蒸し料理を作ることができます。



「火」をおこす道具としては、マッチやライターが残っていればベスト。しかしそれらもいずれは使い切ってしまう時がくるので、そんな時は石を打ち付けて火花を出せることを知っておくべき。あたりにパイライト(黄鉄鉱)が落ちている場合は、これも貴重な着火源となるのでキープしておくべき。そしてもちろん、虫眼鏡と太陽の光を使って火をつける方法も非常に役に立ちます。



火花から火種ができたら、木の皮や枝、乾いた藻などを使ってゆっくりと火をキープ。そうすることで、できるだけ長く火を保ったままにすることができます。



ただし、外敵から身を守ろうと閉めきった空間で火を焚くのは、一酸化炭素中毒になって命を落としてしまいかねないので厳禁。



「シェルター」として使えるのは、小さめの洞窟。また、木の枝を加工して柱と小屋を作り、屋根を作ると過ごしやすい空間を確保することが可能。屋根に降った雨を集めてためておく設備を作っておけば、飲み水を確保することもできます。



冬の寒さから身を守るためには「衣服」が重要。しかし、寒いからといって厚着しすぎてしまうと、逆に発汗が促されてしまうことで脱水症状を引き起こすこともあるので、少し寒いぐらいがベストとのこと。動きやすさを確保するために、スリムなジーンズは避け、ポケットの多い服を準備しておくと便利。また、寒い冬で靴下が水にぬれると凍傷の原因にもなります。これを避けるためには、動物の脂肪を靴下に塗っておくことで防水性を高めておくという方法が使えます。そしてもちろん、寒さをしのぐためには羽毛を活用することがベストな方法の一つです。



そして、実は最も重要なことは、このような知識を必ずどこかにメモするなどして残しておくこと。



大災害や「審判の日」にはネットが使えなくなっている可能性が高く、イザと言う時に必要な情報を検索することもできません。ネットのある社会に慣れきってしまうとこれが当たり前のように感じられるものですが、時には原始の生活がどのようなものか、あらかじめ考えをめぐらせておくことも時には重要です。