テレビ東京が、街ゆく人々の通帳をのぞき見する新番組『あの人の通帳が見てみたい!』を10月6日に放送した。一般人が通帳を公開するという赤裸々な番組内容に、ネットでは物議をかもしている。

「普段見る機会の無い他人の通帳から垣間見える人生を見届ける」というコンセプトの同番組。東京、大阪、沖縄など全国の街中で「あなたの通帳を見せてください!」と、声を掛け街頭インタビューを実施。その数、述べ3000人に及んだという。番組冒頭では、スタッフが街ゆく人に声をかけるも断られ続けるVTRが続いた。スタジオの東野幸治(50歳)は、「ようこの企画やろうと思ったよな。途中心折れますよね?」と本音をポロリ。長嶋一茂(51歳)にも「成立しねえんじゃねえかな。この番組」とあきれられる始末だった。

そんな中、東京・下北沢で今年4月に上京してきたという19歳女性が通帳の公開を承諾。女優の卵だという彼女の残高は約3万円。エキストラ代だという給料の振り込みが1796円とリアルな数字にも、夢を追う新人女優の生活が見えた。さらに、高円寺では預金残高が1200万円を超えている月収10万円台の30歳フリーター女性が登場しスタジオ騒然。女性によると、自身の叔母の遺産によるものだという。

同番組では、若年層だけでなく高齢者も出演しており、元大手電機メーカーの技術者で、株式投資が趣味という77歳男性にもインタビュー。2カ月に1回、企業年金と国民年金を合わせて56万円を受給し、株の配当金も得ているそう。また、都内のある団地に絞って、お年寄りが知り合いを紹介して…と数珠つなぎに自身のふところ事情を公開した。87歳の女性は遺族年金、84歳の女性は公的年金と個人年金、そして株式投資で生計を立てていた。

Twitterでは、

“新手の詐欺が横行しそうだ。”
“「家ツイテ行って・・」は大好きだけど、この新しい企画はダメな気がする。いろいろリスキー過ぎ。。”
“預金こんだけありますつって顔出しして家まで映してたら空き巣さん入ってください!って言ってるようなもんじゃん。”

と犯罪につながるのではという懸念が続出。さらに、

“団地名まで明かして、おばあちゃんの貯金公にしちゃって悪い奴に狙われたらテレ東の責任だよね”
“テレ東、、良くない‼団地指定までして顔出し高齢者の通帳を見て回るなんて!犯罪を誘発してる”

と個人を特定できる状態で高齢者の資産を紹介したことにも非難の声が上がっている。

番組では街頭インタビューにとどまらず、本人に許可を得ているとはいえ、通帳が手元にない場合は自宅に赴いてまで通帳を確認していたシーンも存在。同局の番組『家、ついて行ってイイですか?』との合わせ技ともいえそうだが、その点にもユーザーから厳しい指摘が相次いでいた。

『Youは何しに日本へ?』など、素人を生かしたユニークな番組で好評を得てきたテレビ東京。今回ばかりは個人とお金というデリケートな情報の扱い方が犯罪を招きかねないとして批判の的となってしまっている。

(山中一生)

■関連リンク
あの人の通帳が見てみたい! | テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/anohito_tsucho/