サッカー選手として頂点を極めたカカも35歳となり、新たな道に興味を示すようになった。第2の人生を進む前に、最高のかたちで選手としてのキャリアを締められることを期待したい。 (C) Getty Images

写真拡大

 先日、現役引退を示唆した元イタリア代表のアンドレア・ピルロに続き、同じMLSでプレーするもうひとりのビッグネームも、ユニホームを脱ぐことを考えていると明かした。元ブラジル代表のカカだ。

 ミランやレアル・マドリーで、セリエA、リーガ・エスパニョーラ、そしてチャンピオンズ・リーグなどを制し、バロンドールも獲得したカカ。だが、その彼も35歳となった。
 
 イタリア『スカイ・スポーツ』などが伝えたところによると、カカは母国ブラジルの『グローボ・エスポルチ』で「もうプレーが楽しくないんだ」と衝撃の告白をしている。
 
「試合のたびに、あちこちが痛い。身体がすごく影響を受けているんだ。35歳だし、フィジカルの問題から、回復するのがとても大変なんだよ」
 
 所属するオーランド・シティとの契約は今シーズン限りだけに、カカのユニホーム姿を見られるのはあと2か月となるかもしれない。
 
 これに対し、クラブは何らかのかたちでカカの残留を望んでいるようだ。オーナーは「すでにオファーはしており、彼が家族と検討するだろう」と語っている。
 
「我々は、今後について交渉している。カカがチームに残ってくれれば、クラブにとっても彼にとっても、全員にとっても良いことだと思う。ただ、正しい方向に進まなければ、我々の道は分かれることになる。もちろん、互いの利益が一致するのを願っているし、そうなれば素晴らしいのだが……」
 
 一方、カカ本人は将来的に、指導者への転身を考えている。手本とするのは、レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督だ。
 
「ジダンみたいにやりたいんだ。彼は引退してから、しばらく自分のために時間を使い、指導するのが好きだと分かって、下部組織から始めた」
 
 ジダン同様、イタリアで頂点に立ち、白い巨人でプレーしたカカは、やはり引退後も偉大な先輩と同じ道を辿ることになるのだろうか。