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働き盛りの30〜40代の体力の低下が、ほかの世代に比べて深刻であることが、スポーツ庁が2017年10月9日の体力の日に合わせて発表した「2016年度体力・運動能力調査」で分かった。

一方、「健康志向」を反映し、50代以上の中高年は向上の傾向が続き、二極化が目立つ結果となった。

60歳以上が元気なのは「東京五輪」世代だから?

同庁の発表資料によると、調査は全国の6〜79歳の男女約7万4000人を選び、約6万4000人からデータを得た。体力テストは年代によって異なる。握力、上体起こし、反復横とび、ソフトボール投げ、50メートル走、20メートルシャトル走、6分間歩行など、それぞれの年代の種目の合計点で評価した。

その結果、青少年男女(6〜19歳)が緩やかな向上傾向にあり、50代男女も一貫して改善が続き、現在の方法で調査を始めた1998年以来、3ポイント上昇した。高齢者(65〜79歳)は、どの年代の男女もこの20年で5〜6ポイントと大幅に上昇した。特に75〜79歳女性がめざましく、合計点が3年連続で過去最高を更新するなどほとんどの種目で向上している。

一方、働き盛りの30〜40代では、男性は30代後半〜40代前半、女性は30代前半〜40代後半で低下が目立つ。中でも35〜39歳女性が過去最低を記録、最も高かった99年より2.5ポイント低くなった。特に持久力と瞬発力の種目がよくなかった。これは筋力全般が衰えていることを意味する。45〜49歳の男女は06年をピークに横ばいが続いている。

同庁では発表資料の中で「高齢世代の成績がよいのは、元気に過ごせる健康寿命が伸びていることに加え、特に60代以上の人は1964年の東京五輪を経験し、高齢になっても運動に前向きな傾向が強い。一方、30〜40代は日常的に運動をする頻度が低い。仕事や家事、育児などで忙しく、運動したくてもできない人が多いとみられる。まずは歩くことから運動習慣をつけてほしい」と分析している。