かつての英雄マラドーナ(左)の名前を出して、クラブのさらなる飛躍を誓ったデ・ラウレンティス会長(右)。その言葉通りに彼らは常勝軍団になれるのだろうか? ※写真は2014年のもの (C) Getty Images

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 現在、セリエAで王者ユベントスに勝点2差をつけ、単独首位に立つナポリは、28年ぶりの優勝が期待されている。もちろん、イタリアで最も美しいと称されるナポリのサッカーを生み出したイタリア人指揮官マウリツィオ・サッリへの評価は高い。
 
 かつてミランに黄金期をもたらし、「ゾーンプレス」を生んだ名将アリーゴ・サッキにもなぞらえられるサッリは、当代随一の指揮官と評されるジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)と比較する声も少なくない。
 
 ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、サッリがグアルディオラ以上の指揮官と信じているようだ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、同会長はサッリについて、「私だったら、何年もナポリに残るね」と述べたという。
 
「彼の契約には800万ユーロ(約10億2400万円)の違約金が設定されている。監督にしては非常に高額だ。でも、彼はそれくらい素晴らしいんだよ。グアルディオラと交換だって? 絶対にお断りだね。私はサッリを引き留める」
 
 サッリのマネジメント能力は、ゴンサロ・イグアインを世界でも指折りのストライカーに成長させたことからも一目瞭然だ。だが、そのアルゼンチン代表FWは昨夏にユベントスへと移籍した。デ・ラウレンティス会長は、「サッリよりイグアインの方が恋しがっているんじゃないかな?」と表現し、指揮官への賛辞を続けた。
 
 そのイグアインがいるユーベとのスクデットを巡る争いが注目されるナポリ。だが、2004年からナポリで現職を務めているデ・ラウレンティス会長は、「私はナポリを長く、統率したいし、多くのスクデットを獲得したい。一度優勝するだけでは無意味なんだ」と、28年ぶりの悲願成就だけでなく、常勝軍団にならなければいけないと述べた。
 
「サッカーは変わった。もう(ディエゴ・)マラドーナの時代じゃない。だから、一度の優勝はあくまでスタート地点として捉えなければいけないんだ」
 
 10月は、グアルディオラ率いるマンチェスター・Cと相対するチャンピオンズ・リーグをはじめ、セリエAでもローマやインテルといった強豪とのビッグマッチが続く。これらの重要な試合で、内容と結果が伴う戦いを見せれば、ナポリとサッリの評価がさらなる上昇気流に乗るのは間違いないだろう。