村上春樹や東野圭吾と比べると、カズオ・イシグロの中国での知名度は決して高くない。しかし、村上春樹のカズオ・イシグロに対する評価は非常に高く、「これまでに、カズオ・イシグロの作品を読んで、がっかりしたことは一度もない。

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村上春樹や東野圭吾と比べると、カズオ・イシグロの中国での知名度は決して高くない。しかし、村上春樹のカズオ・イシグロに対する評価は非常に高く、「これまでに、カズオ・イシグロの作品を読んで、がっかりしたことは一度もない。ここ半世紀の作品で、私が一番好きなのは『わたしを離さないで』だ」と語っている。

カズオ・イシグロの作品で最も有名なのはイギリスの文学賞・ブッカー賞を受賞した「日の名残り」(1989年)かもしれない。同作品は93年に映画化され、アカデミー賞では、8部門にノミネートされた。

ノーベル賞の公式サイトを見ると、カズオ・イシグロの小説は8作品ある。それら全ての中国語版出版権は上海訳文出版社が持っている。5日、浙江省杭州市にある複数の本屋を取材すると、カズオ・イシグロの作品の売れ行きは「ボチボチ」の状態がずっと続いていたという。

しかし5日、カズオ・イシグロがノーベル賞文学賞を受賞したことが発表されてから15分の間に、杭州暁風書屋(体育場路店)で、カズオ・イシグロの作品全てを買った客がいた。同書店の店長・姜愛軍さんによると、その客は「各作品1冊ずつ買っていった」という。

そして姜さんは、「私はカズオ・イシグロが好き。当店にもその作品を常備しており、各作品数十冊在庫がある」と話したものの、「さっき、常連客数人から、取り置きしておいてほしいと電話があったので、残っている在庫は少なくなった」という。

同日夜7時過ぎ、新華書店(杭州解放路店)のスタッフが在庫を調べたところ、カズオ・イシグロの作品はほとんど売り切れていたという。スタッフによると、カズオ・イシグロの作品はこれまではあまり人気がなく、中国語版もたくさんあるもののそれほど売れていなかった。しかし、今後は、すぐに仕入れを行い、在庫を確保するという。(提供/人民網日本語版・編集KN)