フランスの反ドーピング研究所で分析される選手の血液サンプル(2015年12月15日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国際オリンピック委員会(IOC)は9日、2010年バンクーバー冬季五輪で採取された尿サンプルの再検査が終了し、禁止薬物を使用した可能性がある選手は1人だけだったと公表した。

 IOCはカナダ・バンクーバー(Vancouver)で採取された計1710の尿サンプルのうち、「メダリストとロシア選手を含めて」(70パーセントに当たる)1195の検体について再検査を行い、これまでの分析結果と違っていたのは3つだけだったと発表。これらはすべて同じ選手のものとされているが名前は公表されておらず、ドーピング違反で処分するかどうかも決定していない。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は「この大規模な再検査は、ドーピング違反と闘いクリーンなアスリートを守るためのIOCの決意を改めて示すものである」とコメント。2014年のソチ冬季五輪についても、ロシア選手全員から提出された計254の検体も含めて再検査の対象となっている。

 その根拠となったのは、世界反ドーピング機関(WADA)の独立調査官、リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏が発表した報告書で、ソチ五輪の期間中にロシアが組織ぐるみでサンプルを不正操作していた疑いが発覚したことだった。

 これらの再検査プログラムは夏季五輪についても実施されており、2008年北京五輪から2012年ロンドン五輪まで1000以上が再分析に回された結果、106の陽性反応が発覚して合計75個のメダルが再分配された。

 再検査については北京五輪が終了してロンドン五輪が継続されているなか、陽性反応を示した数はロシアが最多の37で、ベラルーシが2番目に多い16となっている。
【翻訳編集】AFPBB News